「今年やっと出会えた見ごたえのある作品」空白 ぴーちぱいさんの映画レビュー(感想・評価)
今年やっと出会えた見ごたえのある作品
登場人物それぞれが心に空白を持つことになる。
それを埋めようとすればするほど、制御できない感情に飲み込まれ、もがき苦しむ。
そして、そのことが更に周囲の人を傷つけ、追い詰めてゆく。
ああ、人間ってこんなにもなすすべもなく、感情に翻弄される生き物なんだと、まざまざと見せつけられた。
そして、そんな人の感情をワイドショーのネタにするマスコミや関わりを避ける学校。
正義とは、赦しとは、何なんだろう…
今年になって、やっと見ごたえのある映画に出会えた。
古田新太と松坂桃李の演技は圧巻。
映画のラストに、「救い」や人間の「再生」が見えたことで、より印象に残る映画となった。
監督の「人間」を見つめる目は、実は優しいのかな。
コメントする