「いきものの「いのち」をありがたくいただく」僕は猟師になった h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)
いきものの「いのち」をありがたくいただく
ヒト以外の動物は自分と家族が必要とする以上の捕食をしない。
ヒトは食べるための命を「生産」し、自分の手は汚さずに、必要とする以上の殺生をし、食べられず余ったものを捨てている(日本だけでも年間600万tの食品ロスが発生する)。
ヒトは飽くなき欲求を満たすかのように、必要以上に殺生する最も罪の大きい生き物だ。
TV番組で肉食動物が草食動物を捕食するシーンをみて「残酷だ」という人がいる。
が、人間は不自然に家畜を生育させて、機械的に屠殺していく方がよっぽど残酷な行為で、そのようなシーンは絶対にTVでは放送されない(映画ではFood, Inc.など優れたドキュメンタリーがある)。
私たち全員がveganになるべきと言っている訳ではなく、自分もそのつもりは全くない。
必要以上の食べものを求めない、出された食事はきっちりいただく。一人ひとりの心がけ次第で変えることができるものもある。
千松氏の生き方は人類が本来おこなってきた生き方そのもの。彼は捕らえた獲物を売るわけではないので「ビジネス」ではなく、家族が食べるために猟をするので「趣味」でもない。まさに「生きる」こと、そのもの。
ワナ猟(ククリワナ)は思っていた以上に奥が深く、ワナのしかけの段階はイノシシとの知恵の勝負(イノシシの方がシカよりも慎重で知恵とパワーがあり格段に難しいらしい)。ワナにかかった後は、エモノとの白兵戦で命をかけた戦い。最後のシーンはまさに手に汗握る緊迫した命のやりとりだった。
今晩は
「けもの道の歩き方」知ってはいるんですが、私の居住区で一番大きな本屋にないんですよ。
ここ一年程、世界最大の物品会社での注文を止めているので・・。(差し押さえされた訳ではありません)
読んでいない本も多数、書棚にあるので・・。
お勧めいただき、ありがとうございます。
では、又。