劇場公開日 2020年9月4日

「芸術は儚い」僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46 Yさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0芸術は儚い

Yさん
2020年10月16日
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泣ける

興奮

難しい

私は特別に欅坂46のファンではなかった。ただ、曲と「平手友梨奈」は知っていた。この状況が彼女があれほど苦しんだ状況を証明していると改めて強く感じさせられた。

不協和音、黒い羊、ガラスを割れ。欅をあまり知らない私が好きな歌トップ3だ。世間や大人たちの声に苦しむ若者の叫びが一若者としてとても心に響いていたから。それが彼女をあれほど苦しめていたなんて。ただ、彼女があれほど苦しみ、自分を犠牲にし、曲に魂を込めなければあの曲は、作品は、大きな力を持てなかっただろう。

圧倒的センター平手の存在、葛藤するメンバー、これはただアイドルだから悩んだものではなく私たちの日常の身近に存在する難しい問題だと感じた。そこにいる全員が同じ気持ちなんかありえない、誰か1人が前を行かなければならない、ただ前を行くその人は、決して得意で前に出ているわけではないのだ。皆誰かのためを思って勇気を出してそこにいる。限界まで。難しいなあ。前に出るのは誰でも怖いもんね。

欅坂46が櫻坂46に名前を変えたことにあのような理由があることを初めて知った。欅坂46としての作品は当時のメンバー、当時のメンバーの気持ち、そして平手の強い思いがあって初めて生み出される作品なんだろうなあ。芸術って儚いな。犠牲の数が多すぎる。でもだからこそ強く心を揺さぶられるし大きな価値があるんだろう。この映画だってそうだ。この映画が平手を更に苦しめてないだろうか、心が痛い。

ただ、欅坂46は櫻坂46となり、新たなスタートを切ったことで、これから更に私たちに新しい世界を見せてくれるんだと思いました。これから櫻坂46の伝説を期待しています。

Y