劇場公開日 2020年9月4日

「日本版 This is It、は言い過ぎか?」僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46 t.kokubunさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本版 This is It、は言い過ぎか?

2020年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

若いパワーから英気を養おうと
ゲスなきっかけで映画を鑑賞しましたが、
そのパワーと真剣さに圧倒されて
胸が打たれました。

普段 欅坂はほとんど聴いていません。
ヒットチャートに曲が乗ると、BGMとして
聴く程度でした。彼女らのパフォーマンスが
他のアイドルグループと一線を画すことは
知っていましたが。

テチの存在は知っていました。センターの
子だとは知らず、娘にどの子が良い?と
聞かれて目ヂカラがあるテチを挙げたら、
その子がセンターだと。その時に、なるほど
欅坂にはこう言う子が居るのかと記憶に
残りました。彼女が主演した映画も観ましたが
アイドルの枠を超えた演技力が印象的でした。

そして昨日の映画で、良くも悪くも欅坂は
テチのグループだったんだなぁと思いました。
ただし、その特殊なグループのメンバー
一人一人が、やはり主人公でした!これは
若い子が現代社会の大人たちに、不確実性の
高い世の中どう考え行動するべきかを教えて
くれる物語です。

テチの不調と言う予想外の事態に、彼女たちが
どのように考え行動したか。チームワークを
どう立て直すのか、メンバーはお互いをどう
支えて、そして一番重要なことは「個人」が
自らどのように考え行動するのか。この辺りに
注目してこの映画を観るととても示唆に富んでいて
大人の私たちに問いかけます。本人たちに
その気は無いでしょうけどね。

そして成長にはコーチングが大事である事も
改めて認識させられました。案外これは
チームビルディングの教科書的教材になるかも。

そして何故だか、開始30分くらいからなんか
泣けてきました。自分で「あれ?これ泣ける映画
じゃないだろ?なんで?」と意味が分からなかった
けど、何かが私の心にスイッチを入れたようです。

せっかくならもう少し「音楽」を楽しみたかって
ですが、思いがけず良い作品に出会えてラッキー
でした。

t.kokubun