「欅坂のターン」僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46 uru_diさんの映画レビュー(感想・評価)
欅坂のターン
友人に乃木坂、欅坂、日向坂ってどういうグループ?
それぞれの特性は?と聞かれることがあった。
マンガ雑誌を例に挙げてみた。
ヒット作が多くて、複数のマンガが巻頭カラーや表紙を飾る。安定して売れ続けてる。世間からの知名度も高い。今は世代交代の真っ只中。打ち切りは少ない。選抜+アンダー制度というものがあり、選抜は本誌、アンダーは増刊号でしか載らない。「少年乃木坂」。努力、感謝、笑顔。
3年目で改名し、今1番勢いのある「少年日向坂」。
野球漫画、サッカー漫画、eゲームを題材にした漫画もある。グルメ漫画がやたら多く、タルタルチキン、お寿司、納豆、チゲ味噌ラーメンなど変化球系お笑い雑誌。
そして「少年欅坂」。
創刊すぐに大ヒット。過激な表現が多い、詞が重い。お嬢様が2人いる。チョコマン。
一部の作家と編集部が揉めてる。人気作品が次々と他誌に映る。看板漫画が体調不良で休載が多い。
友人とのやりとりが平手脱退発表前。
本作の感想を伝える。
なぜ平手が脱退=打ち切りだったのか。その過程を軸に映画は構成されている。
円満な最終回を迎えられなかったことをファンは知っている。その裏側を公にすることで、残されたメンバー、平手を守るための作品といえる。噂が一人歩きしてしまうより、全てをさらけ出すことでマイナスイメージを最小にしようとしているのだろう。
その作戦は成功している。今後の欅坂→櫻坂を応援さたい気持ちになる映画だ。平手も応援する。
友人は映画を見て泣いた。ずっと前に雑誌に例えて説明した3つの坂道から、友人は欅坂を選んだのだ。握手会も、ライブにも通うようになっていた。
ファンはきっとついてくる。櫻坂の反撃を待っている。
でも、その前にやらなくちゃいけないことがある。
まだ欅坂のターンだ。