「平手という奇跡」僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46 ヒョウキンモントカゲモドキ@税理士試験頑張るぞいさんの映画レビュー(感想・評価)
平手という奇跡
クリックして本文を読む
神は「光あれ」といい、世を明るくしたが
現在ではサイレントマジョリティーで代表される渋谷のように
夜間でも煌々と明かるく、僕たちはその明るさに嫌気がさしていた気がする。
だからこそ平手の闇に多くが魅了され、惹かれたのだろう。
作られた偶像だとしても彼女の表現は本物だった。
とくに中期から後期にかけてはさらなる暗さや危うさがあり
前面に出ていなくても、しゃがんでいても倒れていても目で追ってしまう。
それは彼女が本物の闇を宿し、それでも前に進む強さと圧倒的なカリスマを持ち合わせているからだ。
本映画ではそんな彼女の裏側をデビューから見ることができる。
魅力的な闇を演出する裏にある天才の苦悩や少女たちの涙は
挑戦と成功という一般的なアイドルドキュメンタリーとは一線を画す。
欅坂とは神とも並ぶ天才をかかえたグループの勃興と衰退、
そしてそこからの立ち上がる人間の強さの物語だった。
コメントする