「平手友梨奈という劇薬と「僕」の最期」僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46 グナさんの映画レビュー(感想・評価)
平手友梨奈という劇薬と「僕」の最期
やはり欅坂46は平手友梨奈あってこそ。
そんな風に思えた内容でした。
Live映像や過去映像での見られる圧倒的な表現力。
これまでのアイドルグループは個性は出しつつも
パフォーマンスに関しては平等性、平均が求められるものとイメージしていましたが、
欅は別カテゴリーだ。そんな風に思えました。
表現力に関して周りのメンバーとの差は大きくある。
しかしあのズバ抜けた才能を存分に活かしたい。
秋元さんはじめクリエーター側がそう思っても仕方がないなと思いました。
ロッキンのインタビューでも載っていましたが、
妥協を許さず、自己採点も非常に厳しい平手に
とってはグループでの活動が段々苦しいものとなっていったのかな?と思います。
「欅坂で活動していて楽しいですか?」
この問いに凄くグッと来ました。
それ以降も身体的、精神的に限界だった中
なんとか活動をし続けてくれた平手に感謝しつつ、
観る人によってはその行動に否定的な意見を持つ人もいると思います。
表現者としてはアリですがグループのメンバーとしてはあまり宜しくない事も見受けられました。
僕自身がそう思いました笑
終盤のLive映像ではまさに命を魂を削りながら
パフォーマンスをする平手の姿に圧倒。
映画を見るととても辞めないでとは言えません。
僕は改名の事を知った時は欅坂というグループを
続けて欲しいなと思った側の人間ですが、
欅坂の主な楽曲は曲中の「僕」が主人公であり、
その感情や葛藤を表現しているモノだと思います。
メンバーも平手の代わりにセンターを務める事に
難色を示していましたが、「センターが」と言うより
「僕」という人間を表現する事に躊躇していたと
思います。
曲中の「僕」を表現する事に関しては
平手を超える存在はいないと思います。
もはや「僕」=平手の様なイメージです。
それを踏まえると黒い羊という楽曲は
平手がセンターとしての最後の楽曲というのが
相応しすぎる楽曲です。
他のメンバー達がこの楽曲を通して、
「僕」を通して、平手を救いたい。
そんな気すらしてきます。
欅坂は5年という歳月で幕を閉じます。
これはアイドルグループとして失敗という烙印を
押されてしまうのでしょうか?
平手を神格化しすぎた。平手withバックダンサーだ。
そんな言葉も言われますが、
自分は間違いなく正解だったと思います。
欅坂の楽曲を通して、そのパフォーマンスを通して
心を動かされ、救われた人間がいるだけで正解です。
才能溢れる二期生、新二期生もそういう欅坂に
魅せられた子達です。
これからの活動、改名後の活動にとても期待が
持てますし、欅坂46がどういう幕引きになるか。
非常に楽しみです。
映画の内容3割、自分の思い7割の内容に
なってしまいましたが、読んでいただき
ありがとうございました。