「リアリティゆえのスーパーカウンター」透明人間 Flagmanさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティゆえのスーパーカウンター
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『透明人間』と聞くとやはり『インビジブル』を想像する方も多いかと。
アメコミヒーロー系やもっと古い作品なら透明人間を題材とする作品は多い。
今回の『透明化』の方法は面白かった。
技術力はとりあえず置いといて、やはり現代に透明人間化させるならそれしか無いよなと思わせる理論付けは出来ていたし、正直中盤まではサスペンスホラーとしては一級品に近い展開を見せてくれた。
が、なぜ低評価になったのか。
中盤から演出がアホになったから。
到底ツッコミを入れずには済まない展開になりただのC級ホラーに成り下がった。
ペンキをかけ突然現れる演出は安易に考えられるが、まさかあの数秒で水道で洗い流せるとは思わなかった。
衝撃的だった。
この演出1発で一気に冷めてしまった。
スーツの構造上、無数のカメラがあればあるほど隙間も増える。
その隙間を考慮せず映像化してしまったのがそもそもツッコミ要素を増やしてしまった。
リアリティゆえの弊害。
あの構造ではペンキは落ちないし、完全なる透明化は不可能。
出来ても『プレデターのステルス迷彩』が良いところだと思う。
まさか足の裏にもレンズがあるのか?
いいや普通に考えれば無いはず。
ならば歩いた時に『影』が出来るはず。
バッテリーは?呼吸は?視界は?
熱問題は?
映画自体を楽しみたいのに。
ペンキを数秒で洗い流せたと言う謎演出のせいで辺に透明化による矛盾を見てしまうようになった。
切り口が面白かったから中盤まで期待値は高かった。
非常に残念な作品だし、とても惜しい作品。
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