「衝撃のラストシーンの意味を誰も理解していない?」大怪獣のあとしまつ 児島の仙人さんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃のラストシーンの意味を誰も理解していない?
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衝撃のラストの意味を、既存の作品と同じ意味だと誤解してませんか?
あんなありふれたネタで映画を終わらせるのは、観客を馬鹿にしてるとしか思えなかったんじゃないでしょうか?
でも、ちょっと冷静に考えてみてください。
もしあなたが彼の立場だったとして、これからも人類のために戦っていこうと思えますか?
延々2時間かけて見せられてきた、地球人の下品で醜い描写で、あなたはどんな気持ちになりましたか?
その気持ちは、おそらく彼も同じです。
私は、あのラストは、既存の作品とは真逆の意味だと理解しました。
あれはハッピーエンドなんかじゃありません。
彼は地球人に愛想を尽かしてしまったのです。神の怒りを買ったのです!
おそらく彼は、もう二度と地球に帰ってくることはないでしょう。
もし新たな危機が地球に迫ったとしても、誰も助けてはくれません。
「あと」は「し」を「まつ」だけです。
運命のいたずらで生じた不倫と三角関係に翻弄されたあげく失恋し、ブラック企業に見切りを付けて、「希望」を奪って去って行った彼の未来に、「ご武運を!」
この映画で本当に「あとしまつ」されるべき「大怪獣」として描かれていたのは、「怪獣の死体」なんかじゃなくて、下品で醜い地球人の姿だったり、上が無能なために現場がいくら頑張っても何も解決できない腐った組織だったり、許されざる不倫の恋だったりするのかもしれません。
いろんな見方のできる、奥の深い映画だと思いますよ。
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