「光は半分闇も半分」瞽女 GOZE lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
光は半分闇も半分
母性愛に気が付くまでの長い長い旅路。それを邦画の良さをきちんと取り入れつつ、情感豊かに描かれた絶品。
「ごぜさん」という文化を知り、記憶に残す為の作品としても素晴らしかったが、芝居がかった台詞回しや舞台演劇、なんなら紙芝居でも見ている様な場面転換等々に馴れてくれば、時に優しく時にえげつない、一人の人間の成長物語としても秀逸。
しかしやはり、母の愛への讃歌としての側面が入り口から出口まで心を離さなかった。「あーりがとぅ」の発音がしれっと親子だけだぶってるのが、もう…。
負の部分も容赦なく出てくるので、気持ちに余裕がないと持っていかれそうではありますが、是非とも観て欲しい作品です。
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