「救われたのはヒーロー」砕け散るところを見せてあげる トラヴィスさんの映画レビュー(感想・評価)
救われたのはヒーロー
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今までの作品では観たことのない中川大志くんや石井杏奈さんが新鮮で面白く拝見しました。
序盤少し気になったのが、その2人だけの会話シーンが結構長く感じられたことです。トイレの用具入れ、濱田家、玻瑠を送る帰り道。絵面もあまり変わらず延々と会話している場面は正直長いと感じました。
単純に同級生からの執拗な嫌がらせに対し救いの手を差し伸べる清澄はとても魅力的だったし、それをきっかけに表情を取り戻す玻瑠はとても愛らしかったです。
サイコパスな父親から玻瑠を救う為ヒーローになろうとして結局は仕損ずる清澄。それでも彼女にとってはやはりヒーローだったと思います。自分の為ではなく誰かを救う為に立ち上がるのがヒーロー。
最終的に自分の生命を犠牲にしてまで他人を救った清澄は本当のヒーローになりました。
ラストシーン。玻瑠がヒーローを見つけた瞬間の表情のほころびで全て救われた気がします。
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