色男ホ・セクのレビュー・感想・評価
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男妓生を演じたジュノ
2PM ジュノが演技しているところが見たい!と思って鑑賞したけれど、内容がとても良く最後まで興味深く鑑賞できた。
舞台は朝鮮時代。
主人公は妓生の母を持ち、小さな頃から妓房で育った、容姿端麗、優れた技芸と女性をとろけさせてしまう話術の達人、ホ・セク。
男尊女卑や、身分の違いなど、所々にこの時代ならではの問題が浮かぶ。
世の女性にとって、ホ・セクの存在はただの色男というだけではなく、必要な心の拠り所のように描かれる。
愛する人に出会ってしまい、猛烈アタックをするセク。
少しずつ2人の心は惹かれ合うのだけれど、非情な現実に心ズタボロになるセク。
本当に愛してしまっているからこそ、身をひくというのはよくある、あるあるパターンですが、セクがその前に妹のように可愛がっていた妓生の自殺を見て心の中の不満爆発。悲しみと憤りが爆発するシーンはとても印象的。
韓国映画はロマンチック。が私の印象ですが、本作もやっぱりそう。
芸術的なシーンや、自然の美しさをふんだんに使ってロマンチックな演出をするのはさすが韓国。
とても一途な主人公の恋愛は心にキューンと刺激をくれます。
2PMのジュノ!感がしっかり味わえる、ジュノの舞のシーンも見応えありますよ〜
【軽重浮薄だが、心寂しき色男が真の愛に目覚める姿を描く朝鮮絵巻。朝鮮社会の身分制度、男尊女卑をコメディ要素を塗して、批判的に描いた作品でもある。】
-前半はコメディ要素を絡めて、ホ・セクが”男妓生”となり、経済的に苦しい生家の妓房で、働き始める様を描く。
だが、ある日出会った両班のお嬢様ヘ・ウォンに心奪われ・・-
■印象的なシーン
・"烈女"達に"男は妾を持ち、酒を楽しむのだから、ご婦人たちも私に心を休めただけで、せめられるkとはない・・。"などと言い、彼女達の前で軽やかに舞うシーン。
蕩けるご婦人たち・・。あー、オカシイ・・。
・ひょんな事から相棒(で、時折下男にもなる・・。)になった、"どこから見ても浮浪者"のユッカブとの遣り取りも面白い。
そして何と、ユッカブは妓房を仕切る女主人ナンソルと良い仲に・・
-うーん、女性の年齢は"低め"に言わないとね・・-
・後半、へ・ウォンとの関係性が徐々に縮まるシーン。
歯が浮くような言葉を巧みに操り、言い寄るホ・セク
・・貴女と花を見間違えました・・
・・偶然も三度続けば、必然です・・
・・一人で観るには余りに美しい月が出ております・・
-使えそうだなあ・・。すいません・・。-
だが、彼女からの言葉は "貴方は、寂しい子供の様・・"
自らの出自、母への想い・・を言い当てられ、ホ・セクは更に彼女に対する想いを募らせる・・。
・へ・ウォンの哀しき生活背景も、徐々に明らかになるシーンも、作品に深みを持たせている。
〈彼が可愛がっていた、スクチョンの非業の死を目の当たりにし、ホ・セクはある重大な事を決死の思いで、実行する・・。
彼は、女性に優しき言葉を掛け、慰めるだけの”男妓生”ではなかったのである。
"ポム・ラックン"の本当の意味を、へ・ウォンに言えないままに・・・。
取り分け、後半パートは、かなり心に沁みました・・。〉
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