「戻る時の仕組みがわからない。」東京リベンジャーズ movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
戻る時の仕組みがわからない。
ヤンキーも暴力団も見てられないので観ずにいたが、北村匠海だしなぁあんぱんメンバーだしなぁと気になっていよいよ観た。
10年前イケイケなつもりで喧嘩をけしかけた武道は筋金入りの喧嘩に強い他校にあっさり負けて奴隷になり、10年後は貧民の冴えないフリーターに落ちぶれていた。更には10年前はいた彼女、今田美桜演じる日向は、組の抗争に巻き込まれて亡くなった。
え、いつ別れたの?と思うが、冴えないので振られたのだろうか?とも邪推。
武道は成り行きわからぬまま線路に突き落とされ、日向の弟直樹に助けられる。
どうやらそれから、直樹の手を握るとタイムリープして12年前の同じ日時に戻るようだ、
日向が10年後に死ぬ運命を避けるため、
運命を変えようと奮闘する武道。
他校のキヨマサの奴隷にならずに、今は道を踏み外し犯罪者となっている反社グループ東京卍会の凶悪化を防がねばならない。
何度もタイムリープして、東卍のトップのマイキーこと佐野万次郎と、副総長ドラケンこと龍宮寺健に近付くが、彼らは喧嘩するだけで、中身は良さそうな人間である。
混乱しつつ、東卍凶悪化はドラケンが刺されて相棒を亡くしたマイキーの変化にあるようなので、ドラケンが刺された抗争の日へタイムリープ。
義理堅いドラケンが刺されたのは、賭け喧嘩を始めて東卍の意向と異なる行いをしたキヨマサを、ドラケンが東卍から辞めさせ、腹いせにキヨマサが別の組に入り、そこの指示でドラケンを刺したのが理由だった。
武道はリープするたびなぜか強くなり、刺されたドラケンを背負って抗争の最中救急車を呼んだ後、邪魔に入ったキヨマサと一対一で対決して、飛び乗って噛み付く赤ちゃんのような手法でなんとキヨマサをノックダウンした。ドラケンは病院で手術を受け無事、走って現代に帰ると日向も無事なのであった。
10年前は同級生で仲良しだったあっくんが、キヨマサの奴隷化したままキヨマサがオーナーの水商売店で店長となり、嫌気がさしてあっくんが自殺する世界線も避けることができた。
一度足を踏み入れたら地獄なヤンキー世界に、武道行ってはダメだと止めたくなる。
日向の弟の直樹は、日向を救うため刑事になったが、武道をタイムリープさせるばかりで自分は行かないの。なんで?!
武道が現実から戻る時は、握手なしで走って橘家に行けば良いのも不思議。
よく考えるタイプの北村匠海がヤンキー役?と思ったが、現実ではどん底フリーターなことで信ぴょう性が増されていた。
武道も日向も、親御さんはどうしたの?
夜に出歩いたら危ないからおうちに帰らないとと言いたくなるが、そんな概念は通用しない喧嘩世界。
マイキーやドラケンだって、高3とかでしょ?
東卍のために使う時間は、将来の放棄に見えてならないので、いかにも凶悪に見えるドラケンヘアの山田裕貴に悪い事は言わないから辞めようと言いたくなってしまう。歳増のおばちゃん目線で見てはいけない作品。
