劇場公開日 2021年7月9日

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「純粋でがむしゃらな青春群像劇」東京リベンジャーズ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0純粋でがむしゃらな青春群像劇

2022年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編では不良高校生達の激闘シーンが目立っていたが、予想以上にストレートで純粋な青春物語だった。タイムリープで人生をやり直せても、自分の信念、意志、想いを貫かなければ同じことの繰り返し。結局、自分の人生は自分の力で切り拓いていくものだというシンプルな作品メッセージが強く真っ直ぐに心に響いてくる良作である。

本作の主人公は、何をやってもパッとしないフリータの青年・花垣武道(北村匠海)。彼はTVニュースで、高校時代の恋人・橘日向(今田美桜)とその弟の直人(杉野遥亮)が殺されたことを知る。次の日、彼は、駅のホームで押されて電車と衝突寸前に、10年前の不良高校生時代にタイムリープする・・・・。

タイムリープを使った作品は、何でもありになってしまい物語が荒唐無稽になり易い。また、頻繁にタイムリープを繰り返すので、過去と現在の物語が分断されてしまう。しかし、今作ではユニークなタイムリープ条件を設定し、タイムリープに制限を設けている。その結果、荒唐無稽さは弱まり、物語が落ち着いている。また現在と過去の物語の繋がりが良くなり、単一の物語として観ることができる。

10年前の物語の登場人物は芸達者な若手俳優揃いであるが、特に、北村匠海、吉沢亮、山田裕貴、今田美桜が際立つ。満身創痍になりながらも必死に日向を守ろうとする武道の愚直さを北村匠海が体を張った演技で熱演している。武道を想う日向の一途さを今田美桜が勝気な演技で好演している。東京卍會の幹部としての貫禄十分で、不気味で得体の知れないマイキー、ストイックに己の信念を貫くマイケンを、吉沢亮、山田裕貴が安定した演技で熟している。彼らの生き様は、がむしゃらであり青春という言葉が相応しい。

紆余曲折はあるが、ジグソーパズルのピースが全て埋まるように、ラストはスッキリしている。清々しい気持になるが物足りない。青春は未完成である。青春のほろ苦さを感じさせるピースを残して欲しかった。

みかずき
琥珀糖さんのコメント
2022年7月24日

こんにちは。
はじめまして。琥珀糖です。よろしくお願いします。
「とんび」のレビューに、いいね!ありがとうございます。
読んでいただけたのが嬉しいです。
この映画も漫画原作の若者向け映画かと思いましたら、
意外や愉快で楽しめました。
いい映画でしたね。

琥珀糖
レモンブルーさんのコメント
2022年3月5日

原作は この先が、まさに ほろ苦いんです😫😭 そこが原作の人気たる所以だと思います。続編希望ですが…役者達が…人気過ぎてスケジュール調整が難しそうで、叶いそうもなく、残念です💦😞

レモンブルー