「かつて若者だったすべての人へ」東京リベンジャーズ rainさんの映画レビュー(感想・評価)
かつて若者だったすべての人へ
ヤンキー映画という前情報のみで観てみましたが、いやはや、面白い。
人って誰しも、子どもから大人になるにつれて、諦めないといけないものが出てくると思うんです。その最たるものが「夢」で、将来はこうなりたい、こうでありたいって思い描いた自分が、20歳を超えたあたりから叶わないことに気づいて、少し絶望して、それでも生きていく。
「普通の人」はそうなるし、私もその1人なんだけど、彼らは違ったんだなと。
ここまで純粋で誠実な人の集まりになんだか感動してしまったというか、ああ、自由っていいなあと思った120分間でした。
私はこの映画の舞台の2010年ではまだ小学生だし、そういう意味では彼らの青春なんて完全には理解はできないんですが、でも彼らがなにを犠牲にして、なにを目指して生きてきたかよくわかるんです。
だからこそなんとなく辛くて、でも美しい、彼らの怒りや叫びが胸に響きました。
2010年あたりに高校生だった人にぜひ観てもらいたいし、実は中高生より大人になった人に響く作品だと思います。
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