「同じ家なのに違う家」望み サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
同じ家なのに違う家
本当はミッドナイトスワンを見る予定だったのだが、なんと驚き満席。ということで、急遽変更。
堤真一主演ということもあり、中々の期待で鑑賞。
結論から言いますと、めっちゃ面白かったです。
ネタバレというか、内容にガッツリ触れながら感想を書きたい...。しかし、ネタバレせずにレビューを貫いてますのでやめときます。ネタバレバージョンも書きたいな
一級建築士の石川一登(堤真一)は、妻の貴代美(石田ゆり子)、息子の規士(岡田健史)、娘の雅(清原果耶)と共に高級邸宅で平和に暮らしていた。
とにかく、テンポがいい。
重くのしかかるが、ドロドロし過ぎずいいバランス。目が離せない展開で全くもって飽きませんでした
言うまでもない気がするが、演者が素晴らしい。
最近は、毎日キャバクラに行く警察のトップや娘から嫌われすぎている製薬会社の社長など、変わった役ばかりしていた堤真一だが、今回は珍しく一般人。だけど、流石ベテラン俳優。彼の涙を見ると自然と自分も涙を流してしまいます。
51歳にはとても見えない若さと安心感を備えている石田ゆり子も相変わらずいいし、映画への起用が止まらない期待の新生清原果耶もこれだけ色んな映画に出るわけが分かる。そして、新人岡田健史も登場シーンが少ないながらにして観客の心を掴む演技で圧巻。とても新人には見えません
事件前と事件後で大きく変わる照明とバックで流れる音楽、辛く寂しい様子を表す映像とが非常にいい。家ではなく映画館で見るべき良質な作品だった。
重厚感があり、事件の真相や家族の心情をタラタラと写している訳ではなく、ゆっくりじっくりとたった1週間ほどの物語を細く丁寧に描いている。
ただ、周りの人物には少し気になる点が。
会社の部下やお母さんなどが出てきているが、そんだけ?もっとかける言葉ないの?と思った。自分の周りに石田家のように事件に関わっているかもしれない人がいたら、自分もああなっちゃうのかな。
記者に関しては意味不明でしたけどね
あと、伏線回収がもっとあって欲しかったな。
最後に概要を全て口頭で説明するだけじゃ、物足りない。自分で考察する部分があったらより良かった
被害者か加害者かも分からないのに、真実を暴こうとする身勝手なマスコミとSNS。お金のため、ストレス発散のため、傷付く人のことも考えずに憶測を並べる。挙句の果てには、まるで私たちは正義ですよと言わんばかりの上から目線の発言。悲しいことだが、これが我々が生きている現実なのだ。
困った時に相談する相手はこの世に存在するのだろうか。どうすれば、殺人に巻き込まれたり自殺に追い込まれたりしない世の中が出来上がるのだろうか。
もし、自分の息子がこのような事件に関わっていると聞いたら。もし、周りにそんな人がいたら。どんなことを望むだろうか。鑑賞してから3時間が経った今でも、ずっと考えている。
強くたくましい大人になるのは難しいな...
とってもいい映画でした。
しかし、公開3日目の12時ってのに観客は私合わせて6人。昨日も小説の神様は2人、ベムに至っては私1人でしたよ。浅田家!とテネットに吸われすぎ!
いやいや、私も久々に見ましたよ。いつも通う劇場で満席ってのは。まぁ、どちらにせよ映画館にお客さんが沢山やってくるのは映画ファンの私にとっても、嬉しいことです。ようやく、日常がやってきたなという気がします。
すごい!!だからNOBUさんのレビューは共感できるわけだ...。
今晩は
地域の関係もあるでしょうが、ここ数年満席という事を経験したことがないNOBUです。(殆ど、3割。5割入っていたら”おお、満席じゃない・・”などと、大都会の方から殴られそうな感覚があります・・。すいません・・。)
今作はとても面白かったのですが(観客10名位だったかな・・。箱200名。)大御所の監督なので、気になった部分をレビューに書きました。
私は、鑑賞した作品の監督の作品履歴とそれに伴う期待値を鑑みて、レビューを書きます。
今作が、初監督の方で出来れば脚本もご自分で書かれた作品であれば、レビュー内容は少し、変わったかと思います。
では、又。
コメントありがとうございます!
ですよね!笑 ベムはまぁ、何となく分かるけれども、小説の神様に至っては佐藤大樹&橋本環奈なのにここまで売れないとは...宣伝と予告って大切ですね
バイオレット...もとてつもないですね笑 京アニのブランド力ハンパねぇ
みんな騙されてますよ。観客の15%は2度見ているんじゃないでしょうか。そのレベルですよね
神様は三人、ベムは二人でした。私に言わせれば、バイオレット・エヴァーガーデンにも吸われ過ぎw
マジなとこ、TENETですねー。皆んな一回では理解できないマルチ商法ムービーだと理解してますかね?