ロイヤルネイビー 米軍最強兵器を破壊せよ!のレビュー・感想・評価
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監禁ホラー
例によって売らんが為の誇張した邦題やポスターに騙されました。内容は離婚して病気の赤ん坊を抱えるおばさんが軍事おたくの変質者に拉致され廃工場に監禁、なんと犯人は透明になるスーツを着用、外にはドローンも徘徊。
脚本・監督・製作と独壇場のジャスティン・エドガーは聴覚障害があるらしく聞こえなかったり見えなかったりというシチュエーションにこだわりがあるそうです。
それに低予算だから透明人間ならCGもいらないし舞台はほとんど廃工場内だし登場人物も少なくて済むという典型的なB級映画、月並みな犯罪映画では緊迫感が足りないと思ったのだろう、赤ん坊まで引き合いにしてハラハラさせようという魂胆は反吐がでます。
見えない敵にどきどきする展開
シングルマザーのサムは、ある日熱を出した生後5か月の娘のために、1人で薬局に向かう途中、黒づくめの男に拉致されてしまう。気づくとそこは無人の兵器工場…のようだが、実は目に見えないステルススーツを着た犯人が潜んでいた。サムは元イギリス海兵隊のエンジニアで、体を鍛えているしサバイバル能力が高い。娘のために何とか出口を見つけて脱出しようと必死で犯人と対峙する。途中までは、目に見えない敵にどきどきし、サムと犯人との攻防がいい展開だ。
(ここからは少しネタバレ)
だが、犯人が分かってからはそうでもない。カメラにはステルススーツが写ったり、ナイフで何度も刺したのに死なないとか、サムがステルススーツをを来て脱出するシーンでは、手袋もしているはずなのに、手がそのまま見えている。ちょっと構想と作りが安すぎる。何より、ステルススーツを脱いだ本人が奥さんに頭が上がらないあまりにも腑抜けた男なのが、がっかりする。後半の詰めが甘いところがB級映画たるゆえんだが、前半のサム演じるレベッカ・ロジャースの独り芝居は結構見ものである。
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