「【”或る部屋の中で望みにより出現した”虚構”の定め。そしてそれに翻弄される夫婦。”今作は苦労せずに手にれるモノ程、怖いモノはないことを描いたシニカルスリラーである。】」ウィッシュ・ルーム NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”或る部屋の中で望みにより出現した”虚構”の定め。そしてそれに翻弄される夫婦。”今作は苦労せずに手にれるモノ程、怖いモノはないことを描いたシニカルスリラーである。】
■古ぼけた屋敷を新居とした、望んだものが何でも手に入る奇妙な隠し部屋を見つけた夫婦ケイト(オルガ・キュリレンコ)とマット(ケヴィン・ヤンセンス)。
初めは戸惑いつつも、画家を目指すマットは名画を望み手に入れ、ケイトには金を望めと言い、大金を得、2人は贅沢に明け暮れる。
ついには子供を2度流産した妻のケイトが隠し部屋で願いを叶えてしまい、赤ん坊のシェーンが現れる。
だが、部屋で生まれたものは家の外に出すと灰になり消えてしまう事が分かるとともに、且つて或る夫婦を殺した身元不明の”ジョン・ドゥ”が収容されている刑務所に会いに行ったマットは、彼と話し、全ての定めを理解するのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、いわゆるワンシチュエーションスリラーである。願いを叶えたモノが現れる部屋。だが、それは部屋の中でだけ存在し、外界に出ると消える。
・今作は、その設定に捻りを加え、ケイトが望んだ子供シェーンを登場させることで、夫婦に更なる混乱を与えるのである。
・シェーンは望んで外に出ると”劣化”の為に成長し、ついにはマットにソックリに化けて、ケイトに乱暴するのである。
だが、にマットに外に出されたシェーンは劣化が進み、灰となって消えるのである。
<嫌なのは、その部屋を出たケイトとマットが、新しいアパートに移り住んだ際に、ケイトが妊娠した事を知るシーンである。
彼女の子は、マットの子なのか、シェーンの子なのか・・。
時々、分かりにくいシーンがあるのが難点であるが、オルガ・キュリレンコを観れた事で、良しとしたい。キッパリ!>
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