「追分」実りゆく Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
追分
長野で親父と二人林檎農園を営む主人公が、お笑い芸人になりたいという自分の夢と、跡を継がせたい親父の夢との間で藻掻く話。
毎週末東京に通い舞台に立つ、吃音を抱えているけれど、ネタを話す時だけは吃音が出ないという主人公。
親父はそんなことはつゆ知らず、次の週末は息子が主役の一人前の林檎農家として認められる為の奉納祭と息巻く始まり。
親父だけではなく、林檎農家を継ぐべくプレッシャーをかけまくる周囲の中で、東京での擦った揉んだがあり、連れ帰られた実家でのやり取りは、生け贄思想の親父にも、煮え切らず優柔不断が過ぎる主人公にもみていて苛立ちが募る。
生まれ育った地域も家庭環境も性格も自分とは違い過ぎるからかねぇ。
それでも尚、で傷口を拡げる様な展開に、これが現実世界ならあり得ないだろう大団円。
サブキャラとはいえエーマの切っ掛けも弱いし、彼女は知らなかった?
話は悪くないけど、潰すものがデカ過ぎませんか?その前に動けよ!と引っ掛かり、素直に受け入れられなかった。
エレキテル連合は出オチで後はいらなかったね。
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