劇場公開日 2020年11月14日

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「スターリンはこのようにして何百万人も粛清したらしい」粛清裁判 りやのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スターリンはこのようにして何百万人も粛清したらしい

2021年3月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

1930年、8人の有識者がクーデターを企てたと疑われ裁判にかけられた。産業党裁判として起訴され全員反省していたのに多くが銃殺刑になった。
裁判の展開と群衆のデモを交互に映す演出で進み結論が見えてるような裁判が続く。
産業党がソ連の社会主義国家を転覆させようとしていると言う事で裁かれるが、事実はスターリンによる見せしめ裁判で無実の罪を着せられた被告人たちの気の毒な裁判の記録だった。
裁判所に多くの傍聴人を入れ、検察と判事がスターリンの意向に沿った発言をし裁判が続く。
スターリンの労働者のための社会主義に熱狂する群衆の映像が当時のソ連の状況を反映されてて、いかに権力側が民衆を欺き、群衆を扇動し、独裁政権を強化していったかを描い作品。
これは国葬と違って入り込めた。
被告があんなに反省しててもでっち上げで銃殺とは・・・スターリン恐るべし、だった。

りあの
ちゆうさんのコメント
2021年3月21日

一旦決めた判決をスターリンの一声で減刑を行うパフォーマンスも忘れておらず、彼に対する畏怖の念を抱かせるに十分な効果があったと思われます。

ちゆう