「観ていて自分が認知症になった気がした。」選ばなかったみち 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)
観ていて自分が認知症になった気がした。
メキシコからアメリカへ移民した作家の爺さん。一人暮らしの認知症だ。そこへ彼を歯医者に連れていくためにやってきた娘。
この話、爺さんの頭の中と娘の現実生活を2つのラインで追っかけている。メインは頭の中の話なので、時間軸や現実味がモヤモヤしている。
爺さんは生活のちょっとした風景や音をきっかけに、昔の記憶を思い出したり、記憶を元に想像を繰り返す。この現実と想像の入れ替わりの数が半端ない。昔のパートナーの話や海辺のシーンなどは分かりやすかったんだけど、深夜徘徊のシーンなど、どこからどこまでが現実なのか難しかった。そして最後のシーン。あれ?
認知症、本人は普通に生きているから苦しくなさそうだけど周囲は大変そうだ。なっちゃったら仕方ないなこりゃ。
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