「ほぼホラー映画。」選ばなかったみち よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ほぼホラー映画。
認知症あるあるで埋め尽くされた一日の話ですが父の言っていることは支離滅裂、自分の大切な一日がズタズタに踏み躙られたことも理解していない、いやもうこの人は父ではないのでは?という懸念を逆撫でする母、医師、看護師の言葉がグサグサと胸に突き刺さる。そして父は同じ一日の中で過去のものとも妄想ともつかぬ時間に迷い込む・・・これリアル過ぎて怖い(;´༎ຶД༎ຶ`)。
ハビエル・バルデムの魂が抜け落ちたような演技はもう狂気の域に達し、エル・ファニングは今にもポキリと折れそうな父への愛と献身で対峙する・・・ほぼ『エクソシスト』、これを真っ暗闇のレイトショーで独りで観た恐怖たるや、そりゃ大層なものでした。
ということで私にとっては膝が震えるくらい凄い傑作でしたが、他の人にとっては悪夢の86分になる可能性大です。
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