劇場公開日 2023年12月22日

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「サーターアンダギーだね」ファースト・カウ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サーターアンダギーだね

2024年1月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ケリー·ライカート監督と長年タッグを組んでいる脚本のジョナサン・レイモンド
の描き下ろし小説『The Half-Life』が原作。
この映画の予告編をみてから、サーターアンダーギーが食べたくなってしかたありませんでした。2度ばかし買って食べました。お陰で血糖値とHbA1cが上がってしまいました。トホホ。
アメリカ西部開拓時代。オレゴン州が舞台。
ボストンのパン屋で修行した経験をもつクッキーがロシアの盗賊に追われて真っ裸のキング·ルーを助けるとこから芽生える友情劇。でも、私はクッキーの一番の友達は雌牛(カウ)だと思った。カウ·ファースト。あの過酷な時代に二人はサバイバルには欠かせないコンビだったと思うけど。
仲買人が雌牛を連隊長に見せるときにふたりともノコノコついて来ちゃって、クッキーは雌牛の頭のほうに行っちゃう。懐いている雌牛にペロペロされてバレそうに。 お人好しでちょっとオツムが足りない感じのクッキーを演じたジョン·マガロ。気弱で優しいところが危うさと紙一重だった。キング·ルーは頭の回転が早くて大胆ですばしっこいリーダー格。
この時代に本当に中国人移民がいたのかねぇ?
いかにもサーターアンダーギーっぽいドーナツ。そんなに難しいわけではない。小麦粉はどこから拝借?どんぐりの粉?
油は?ちょっと気になった。
ニワトリは飼ってたから卵は使えたと思ったよ。
おそらく、チャイナタウンの店でおまけにくれるフォーチュンクッキーがヒントで、中国人とのコンビの話にしたのかな? ちょっと子供っぽい二人。大人をだますと、必ずしっぺ返しを食らいますよっていう道徳的な寓話とも言えなくない。
カルフォルニアのホテルで商売をしてさらに大儲けする予定だった。
オオカミがいた。
あの雌牛はそもそもオオカミの格好の餌食だよなぁ。
なんかお伽ばなしみたいだった。
仲買人役のトピー·ジョーンズとキラーズオブザフラワームーンのネイティブ・アメリカンのリリー・グラッドストーンが夫婦役でした。彼女はほとんどお人形みたいに立ってるだけだったのが残念。
最初のシーンと最後のシーンの2体の並びを覚えておいてください。首の角度も。

カールⅢ世
humさんのコメント
2024年5月1日

共感ありがとうございます。
ジョン・マガロの優しいほんわり具合、ぴったりない演技でしたね。
そして、まさしく道徳的寓話で、クッキーはカウ•ファースト、両思い♡でした笑

hum
かばこさんのコメント
2024年2月11日

こんにちは
共感とコメントありがとうございます。
ドーナツもサーターアンダギーも粉もんで砂糖に油なんで罪悪感満点なお菓子ですが、体に良くないものはココロに良さそうです。。。

2体の並びは同じでしたが、首の角度!? 未確認です。

かばこ
2024年1月15日

西部開拓時代を描いた映画とは思えない、静かで埃っぽくなくて自然がたくさんの映像でした。めっけもん!の映画。確かに外見はサーターアンダギーのお菓子でした!〆は蜂蜜で美味しそう

talisman