「旅に病み夢はカリフォルニアホテルにパン屋で大儲け」ファースト・カウ カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
旅に病み夢はカリフォルニアホテルにパン屋で大儲け
西部開拓時代にアメリカを渡り歩くお人好し米国料理人と
世界を駆け巡った才気走る中国人が、
ひょんなことから再会し、二人が牛乳泥棒してちょっと小金を儲け、その悪事がバレて逃走する話
各自の金儲けの欲と料理自慢の欲がだんだんと大きくなるにつれ、
原料の牛乳泥棒と言うリスクが膨らんで行く。
そのリスクの冷や冷や感が超スローな話の展開とのバランスが絶妙に取れていて、
話はアウトに近づく。
そして、運悪く離ればられになってもまた再会して、逃走が続くと思って休憩していたら、
いきなりエンド!
その先はイントロで見てしまっていたアレです。
このラストは仕方ないか?
二人仲良く枕並べて良かったかも…
米中問題もこうあってもらうのもいいかも?
漁夫の利は誰が得たのか?
ああ、アメリカもこんなソフトな作品ができるのかとスタッフを見たら、
ケリー.ライカート監督さんだった。
人殺しのない?
西部劇だったと言うことです。
(^_-)
ファースト・カウ
「オールド・ジョイ」「ウェンディ&ルーシー」などの作品で知られ、
アメリカのインディペンデント映画界で高く評価されるケリー・ライカート監督が、
西部開拓時代のアメリカで成功を夢みる2人の男の友情を、
アメリカの原風景を切り取った美しい映像と心地よい音楽にのせて描いたヒューマンドラマ。
西部開拓時代のオレゴン州。アメリカンドリームを求めて未開の地へ移住した料理人クッキーと
中国人移民キング・ルーは意気投合し、ある大胆な計画を思いつく。
それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツをつくって一獲千金を狙うというビジネスだった。
クッキー役に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のジョン・マガロ。
これまでライカート監督作の脚本を多く手がけてきたジョナサン・レイモンドが2004年に発表した小説「The Half-Life」を原作に、
ライカート監督と原作者レイモンドが脚本を手がけた。2020年・第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。
( ̄▽ ̄)