「作品の雰囲気を壊さない演出」ファースト・カウ jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
作品の雰囲気を壊さない演出
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西部開拓時代のアメリカを舞台として、作中を通してノスタルジックな描写が続く。
やや鈍くさいが誠実で優しい料理人と、器用で目的のためにリスクを取ることを厭わない中国系移民のやりとりには不思議な魅力がある。
序盤のシーンで視聴者に結末を明かした上でその結末を敢えて描かないといった演出は面白いと思う。
ハッピーエンドとはなり得ないストーリー展開であるにも関わらず、この演出のおかげで視聴者は終盤に暴力的なシーンを観ることなく、ノスタルジックに浸った本作を観終えることができる。
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