「選挙戦で疲弊する政治家・・・理想を語っても票は入らない。」なぜ君は総理大臣になれないのか 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
選挙戦で疲弊する政治家・・・理想を語っても票は入らない。
「香川一区」を観始めました。
30分程観てから、これはやはり、
「なぜ君は総理大臣になれないのか」を観てから、
レビューを書くべきだ。
そう思い録画してあった本作を鑑賞しました。
小川淳也さんは、香川一区が選挙区なのが、不運!!
あまりにも同一選挙区の自民党・平井卓也議員が強すぎる。
平井卓也(65歳)・・・四国新聞及び西日本放送のオーナー一族で、
祖父も父親も大臣経験者。
俗に言う、地盤、看板、カバンを持たない小川淳也さん。
東大卒でキャリア官僚だった小川淳也は官僚政治に愛想を尽かし、
32歳で政治家を志し、現在当選6回。
小選挙区では平井に負け続けて、比例で復活当選を繰り返している。
この映画は監督の大島新(大島渚の息子)と縁があり、
小川淳也の人間に惚れ込んだ大島新が17年に及ぶ交遊を、
記録していたことからこのドキュメンタリー映画が誕生した。
小川淳也さんは本当に魅力的な立派な方でした。
誠心誠意、日本の将来を誰よりも憂い、
世界からもかけ離れた日本の古い政治を正そうとする政治家です。
それは実によく伝わってきます。
しかしながらこの映画では選挙戦で常に劣勢。
自転車に《本人》の登りを付けて闘う小川の姿が痛々しい。
政治家は有権者にこんなに「お願いします」と頭を下げなければ
ならないのか?
政策を語り、自分の人となりを知って貰うこと。
こんなに選挙に全勢力を使い果たし疲弊していては、
疲れきつてしまう。
選挙制度を変えなくては!!
そう思う。何かが間違っている。
小川さんはいつも平井さんに小選挙区では負けて、辛勝。
いつも比例の復活当選。
政治家としての発言権は一向に上がらない。
所属する党も、
(民主党→民進党→希望の党
(ここには小池百合子の都知事圧勝後の乱の余波を
もろに被る→無所属→現在は立憲民主党)
民主党政権の際は総務大臣政務官の要職にもつく。
政権がまた代わりにその後の迷走をみると、やはり悲しいけれど、
「君は総理大臣にはなれない」・・・のだなぁ‼️‼️
(これは何も小川淳也さんの責任ではない
(与党が強すぎて、
(野党が弱すぎる故だ)
与党は構造疲弊してるが、野党は数では少な過ぎる。
小川さんのご両親も淳也は政治家より大学教授に向いている・・・
そう語り。
高校の同学年の妻と美しい2人の娘が全面協力する選挙戦は感動もの‼️
赤城ファイルの存在を認めさせた功績は素晴らしい。
映画は余りに《たすき掛けのドブ板選挙戦》にばかり密着している。
やはり有権者の多くは理想より実を取る。
実際に仕事をくれる。
就職の口利きをしてくれる。
町内のみんなが入れていて、とても規律を乱せない・・・などなど。
政治家は本当に辛い!!
地盤、カバン、看板のない
小川淳也さんは本当に頑張っている。
では引き続き「香川一区」を最初から観てレビュー致します。
> やはりこれは「なぜ君は…」を見てから
そっすよね〜。すごくいい判断だったきさと思います。
この映画観ると、つい小川さんのファンになってしまう点が、この映画の欠点なのかと思います。もっともっといろんな政治家の映画があってもいいのかも。