「熱意と理想と現実と」なぜ君は総理大臣になれないのか うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
熱意と理想と現実と
小川淳也氏を17年前から撮ったドキュメンタリー。
当時32才で出馬した時の雰囲気は若々しく勢いを感じたが、今は50才すでに当選四回を経てベテランとなった姿は当時と比べると年老い痛々しい。変えられそうもない社会にずっと押し返され続けて、弱った気がする。
彼はただただ、より良いと思う政治主張を選んで生きてきた…だが、選挙で勝たなければ何も訴えられない。
勝ちかたも問題だ…票を稼げない=党内での発言力低くなると言う図式。
長くなればなるほど、飲んできた水が染み込んで義理や人情が絡み、動けなくなってくる。
小川氏の様に身内から初めて議員が出た!みたいな人が感じる政治と庶民感情の解離は理解できる。
100人いて51人が選んだ方が政治を行う。49人の意見はスルーされる…選ばれた議員は51人の為の政治を行うと言う話は頷けるものがあった。
小川氏はレアな政治家ではあるが、迷い、悩み、17年頑張っているのは理解できるが、得票の力は思うようにはいかない。
現代の政治は誰を救っているのか?
おかしい…と思いながら長いものに巻かれて思考停止するのは怠慢なのか?自分で出来ない事を小川氏に託している人も大勢いるんだろうな…。
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