劇場公開日 2020年6月13日

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「選挙区の意味を考えた」なぜ君は総理大臣になれないのか Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0選挙区の意味を考えた

2020年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ライバルが地方紙の社主一族と知った瞬間に「それ、絶対勝てないでしょ」と思ったのね。
地方では、地方紙は絶大な力を持つからね。お世話になる人が大勢いる。その一族から候補者が出たら、地元の有力者はみんなその人に付くよ。

それでも小川さんは奮闘する。国民のことを想ってるのは間違いないし、志の高さもすごい。この人は国会議員でいて欲しいと思うの。
でも、自分が香川一区の有権者だったら、小川さんに投票する理由はなんだろうって考えちゃった。
「私たちのことはいいから、広く国民のことを考えて、政治をやって欲しい」とならないと投票できない気がしたのね。小川さん多分、地元への利益誘導はやらないでしょ。

本当は、ライバルが社主一族だろうが、日頃お世話になってようが、国政選挙だから「日本をどう良くしてくれるのか」だけを考えて、投票先を決めるのが良さそうだよね。でも、そうなるのは、難しそうだなって思ったの。

「小川さんが勝てる要素はないぞ」と思って観てたんだけど、前回の選挙は接戦を演じるよね。「なんで?」と思ったんだけど、共産党が対立候補を立てず野党共闘になってるんだね。
前回選挙後に「今回は自民党惨敗の可能性もあった」って言った自民党代議士がいたんだけど、本当にそうだったんと接戦をみて思ったの。小池さんが戦略間違えなかったら、ひっくり返ってたかも。

国会質疑で若い官僚の劣化を憂えるところはすごかった。本人が言うように政治家に向いてないかも知れないけど、こういう人に政治家でいて欲しい。

作中で披露される政治状況の分析も鋭いよね。そして自身や党の状況を率直に語る。政治家っていろいろ考えてるんだねと思った。

ただこれ、小川さんサイドの内側を撮ってるから、小川さんが良く見えるところもあると思うのね。ライバルサイドの内側を撮っていけば、ライバルにも魅力ある気がする。政治家はみんな頑張ってそうだから、これからは政治ビラ配ってたら必ずもらおうと思ったよ。

小川さんが言ってたことで印象に残ったのは「この傾向の出口は戦争か革命しかない」っていうこと。そう思うね。でも戦争も革命も望んでない。なんとかしよう。

Scott