劇場公開日 2022年4月8日

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潜水艦クルスクの生存者たちのレビュー・感想・評価

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3.000年に起こった信じがたい事件の顛末とは

2022年4月10日
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エグゼクティブ・プロデューサーとしてリュック・ベッソンがクレジットされている本作だが、少なくともベッソン節は見当たらず、むしろトマス・ヴィンターベア監督らしい見応えのある硬派なドラマに仕上がっている。ただ、2018年制作なので日本公開とは随分と時差が生まれてしまった。そこで描かれる事件のあらましは極めて信じがたいものだ。原子力潜水艦内の魚雷の管理ひとつとっても無様であるし、艦内が非常事態に陥った後はあらゆる面で”ロシアのメンツ”が先に立ち、乗組員の救出は一向に進展しないどころか、遺された家族たちへの説明も十分にはなされない。これは2000年に起こった実話を基にした映画だが、ロシアが引き起こした事故であることを考えると、やはり現代の状況とどうしても重ね合わせずにいられない点が多く、観ていて怒りがこみ上げる。事態を注視する英国海軍の責任者にコリン・ファース。本作に多角的な視点をもたらしている。

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牛津厚信

5.0久しぶりのヒット

2024年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

興奮

昭和で時々観た船内事故ドキュメントを思い出す。どの海難事故映画を観ても毎回、手に汗握る。今の日本もだけども 災害時にはやはり政治家と現場のアツレキとゆーか、矛盾とか訳わからんルールに基づいて、とかのイラッとくる場面がある。ラストまで気が抜けない目が離せない。これはシネマスコープで観るべき映画ですね。

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Cinemaオタク女

4.0いくつもの怠慢のツケを払わされたのは罪のない兵士

2023年11月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

ソビエトが崩壊してあらゆる軍備が保守されず朽ちていったロシア軍。ICBMですら「腐った爆竹」(ちゃんと飛ぶか、そして核弾頭が爆発するかも怪しい)と形容されていた。
その象徴的な出来事が潜水艦クルスクの沈没で、その史実をそのまま映画にしたのが本作。
話の背骨はもちろん主人公ミハイルが潜水艦でどのように行動し、死んでいったかなのだが、その生き様に厚みを持たせる話(親友の結婚式)や死後の遺族の反応も描かれている。
迫り来る死を前に戦った彼の行動の前では、陸の上での平和なひと時(たとえ給料が払われなくても)は遠い姿のように見える。それがビスタとシネスコの切り替えという演出にもなっている。

死を目前にして、それでもメッセージを残そうとする試みは、日本では御巣鷹山に墜落した日航機123便の話が有名だ。ダッチロールのなか、恐怖に震える手で残されたいくつもの手紙は、それまでの人生、そして家族に伝えたかった数多の言葉をのみ込み、メモ紙1枚に収まる文字数でしたためられていた。
そこに書かれたこともさることながら、そこに「書ききれなかったこと」を痛烈に感じさせるその手紙を、クルスクの乗組員たちも残した。
映画の中で描かれている彼らは、調査資料から浮かび上がってきた行動履歴から肉付けされた「想像」だ。しかし「書ききれなかった」彼らの素顔を想像で肉付けするのは、彼らの実像に少しでも近付く、残っていない彼らの最後の瞬間を少しでも知って、それを後世に残すという試みだ。
見るものに伝わっていれば成功だし、単なるエンターテイメントとして消化されるなら失敗だ。
今作ではそれは成功したと思いたい。

この悲劇は数々の怠惰と分不相応な見栄によって引き起こされた、と映画では語っている。そのうちの一つでもまともに対応されていれば、事態はもっとましな結末を迎えていたはずだ。
しかしこのような悲劇を「失敗」の一言で抹消する国も存在する。
ロシアは、この事故で何かを学んだのだろうか?

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mamemame

3.0邦題の妙技

2023年8月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

事実だとすると正にタイトル通り。体制や指導者に関わらず、夫であり、父であり、子なんだと改めて思う。オープニングまで知らなかったけど、ベッソンさん何したの?

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げっちゃん

4.0悲しい『見殺し』

2023年2月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ミハイルの遺した手紙は胸を打ちます。
悲しい史実でした。

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tuna

3.5実話に基づく

2023年2月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

実話に基づく。映画としての出来はいいと思います。ちょっとした豪華キャスト。
名優マックス・フォン・シドーが悪い奴で出てきます。
ルクセンブルク映画で、ロシア人兵士とその家族の話だが、セリフは全部英語だった。
画面のアスペクト比が途中で変わるのはどういう意味なのかな。潜水艦の中の迫力あるシーンはワイドにしたってことなのかな。あまり意味ないと思う。

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arlecchino

4.0なんだかずっと息苦しい

2022年5月31日
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鑑賞方法:映画館

この事故の事を知らず、映画を観てからいろいろ調べてみた。
内部でのやりとりなどは脚色されているにしても、外の様子は概ね劇中で描かれているとおりだった。

先日『親愛なる同志たちへ』も観たが、共産主義・社会主義から体制は変わろうとも、本質的な部分は、ソ連時代と20年前も現在と大差ないように感じた。

劇中、何度も「このクソジジイ」と思ったが、マックス・フォン・シドーだったか。
これが遺作となったようだけど、とはいえクソジジイに変わりはない。
報道陣や関係者のいるところで、あんな発言が出来るものだ。
ロシア国防省が撮影協力を拒否したのも分かる気がする。

生きる希望は捨てない、しかし救助が上手くいかない。中にいる自分達にはどうする事も出来ないもどかしさと焦り、苛立ち、死への恐怖。ハラハラというより、中の乗組員たちと一緒に息苦しさのようなものを感じながら観ていた気がする。

ビンターベア監督としては『アナザーラウンド』よりも前に製作された作品だけど、このタイミングでの公開は偶然なのか、今の情勢を見てなのか、どっちなんだろう。

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コビトカバ

3.5バレンツ海の底に

2022年5月14日
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悲しい

怖い

2000年、北極海にて事故で沈んだロシアの原子力潜水艦、クルスクでの出来事を描いた作品。

かなり観たかったのですが、遠くの劇場でしかやってなかったので鑑賞を諦めかけていた所、この度ヒューマントラスト渋谷さんにて上映開始‼ありがとうございます‼

序盤は家族との一コマや友人の結婚式の描写等、幸せな姿が観せられていく。
対照的に、その後は魚雷の暴発によりクルスクに大惨事が。

まずは、本筋じゃないけど、各所の海でよく行われている軍事演習について。

牽制の意味があるのはわかるけど、劇中に出てきた「探知をされないように・・・」といった言葉が示す通り、技術面での闘いはこの時点で実は行われているんですね。なんだかハッとさせられた。

そして、潜水艦の浸水という、想像するだけでも絶望的な気分になる展開へ。
そんな状況でも、冷静に皆をまとめ鼓舞するミハイルの姿。そしてユーモアを忘れず無理してでも笑いあう船員たち。限りなき生への渇望にはグッと来させられた。

上層部は酷いものですね。助ける技術は無いが、西側に救出を依頼するということは、軍事機密が漏れるということでもある。それが都合が悪いのはわかるけど…船員の命や家族のことを考えると。。

あと、今更ではあるが、いつの時代も「NATOの強硬姿勢が~」とか言ってるんですね。まぁこれもほんの20数年前の出来事だしね。

とにかく、命よりも国の体裁を守るって姿勢は変わらずですね。船員たちはどれほど苦しんだのだろうか。近年にも、インドネシアで潜水艦の哀しい悲劇がありましたが、本当にどんな気持ちだったのかな・・・。

派手な作品では無いけど、もがき苦しむ末端の兵達や、斜め方向に必死なお偉いさん方、そして残された家族の苦悩がよく描かれた作品だった。

強いて言うならば、上層部の会見の場面。本作の目玉シーンとも言えると思うが、プレスのフラッシュが強すぎて集中して観られなかったのがかなり残念だったかも。
そしてエンディングロールがすごーく長かったような。気のせい?

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MAR

4.0【現況下のロシアを統べる愚かしき男の行為故か、物凄く心に沁みた作品。独裁国家は平気で嘘を付き、犠牲になるのは下級軍人及び無辜なる民衆である。人間は何時になったら”戦争を止める”学びを始めるのか・・。】

2022年5月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

ー 2000年に発生し、乗員118名全員が死亡した潜水艦クルスクの事故の映画化。因みに、この時の大統領はプーチンである。
  愚かしき男は、今作同様、アメリカ、イギリス、ノルウェー各国海軍の救助支援を拒否した。
  だが、船尾に有った第九区画にいた29名は、暫く存命していたメモが、その後発見された。
  プーチンは、その非常時に保養地に行っていたそうである・・。-

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

 ・最初は原潜クルスクの司令官ミハイル(マティアス・スーナーツル)等が米語を話している事に違和感を感じたが、そんな思いは直ぐに吹っ飛び、物語に没入した。

 ・船員の結婚式から始まり、海軍魂を誇示する海兵たち。
 ー お金が足りなくて、ミハイルが腕時計を出す。後半に効いてくる。ー

 ・軍事演習に出たクルクスは、魚雷の暴発により、先頭部分は大破。最後尾に海兵たちは逃げ込むが、徐々に酸素は薄くなり、海水に晒されているため、衰弱していく。
 - ミハイルが意を決して、酸素を創り出す装置のカートリッジを水中、取りに行くシーンは迫力十分である。-

 ・一方残されたミハイルの妻(レア・セドゥ)達残された家族は、軍の高官たちが真の情報を流さなかったり、嘘を言う事に激高する。
 軍の高官が言う言葉は”船がぶつかった事故”から挙句の果ては、NATOの強硬姿勢が遠因である”とまで、言う。
 - 何処でも同じ。今のウクライナでも同じ。脳内で、激しく激高したシーンである。-

 ・英国海軍の准将(コリン・ファース)も旧知のロシアの高官(彼だけが辛うじて、理性を持っているように見えたが・・。)に連絡し、直ぐにでも救助に行くと伝えるが、その高官は罷免され、年老いた大統領の傀儡に過ぎない男が、全権を握り、准将の申し出を断る。
 - ”あのなあ、まだミハイル達は生きているんだよ!必死にな!”お前らの面子なんか、どうでも良いんだよ!”怒りが更に沸騰する。ー

<ロシアの海軍のトップが国辱・・を言い訳にしている間に、貴重な23人の命は失われる。
 葬儀の際に、レア・セドゥ演じるミハイルの妻が、衰弱した中、ミハイルが遺した言葉を涙を流しながら、読み上げる。
 ミハイルの息子は年老いた大統領の傀儡に過ぎない高官を、葬儀の間中、凄い目で睨みつけ、彼の差し伸べた手に、手を出さない。次の子も。その次の子も・・。
 そして、総てが終わった後、理性の欠片の残る海軍関係者の男が、セドゥとミハイルの息子の所にやって来て、”さっきは、偉かったな・・”と言って父の腕時計を差し出す。

 現況下、ロシアがイロイロと理由を付けて、ウクライナへ進行しているニュースが連日流される。
 その最前線で闘ってる兵士たちの家族は、何を思っているのだろうか・・。
 国家統制が進み過ぎると、国は独裁国家となり、制御不可能になる事は、3000年前から人類が経験してきた事である。
 今作は、もはや映画ではない。現代社会で起きていること、そのものなのである。>

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NOBU

5.0『偽りなき者』に通じる様々な立場の人が滲ませる苦悩が印象的、ベッソン風味が欠片もない実に分厚い人間ドラマ

2022年4月14日
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鑑賞方法:映画館

冒頭にドンとリュック・ベッソンプレゼンツと出ますが、どこにもベッソン臭がない作品。搭載した魚雷の異常を知った乗組員が爆発を回避するために魚雷の先行発射を進言するも上官が即座に却下したことで北極海の海底に沈んだクルスク。焦燥に駆られながらも静かに救助を待つ乗組員、設備の老朽化と整備不良で救助活動が思うようにいかないロシア海軍。軍事演習の様子を注視している中で異変を察知する英国海軍、沈没したという事実しか知らされないことに怒りを露わにする乗組員の家族達。様々な立場の人々が何とか事態を収拾しようと試みるものの、そこに立ち塞がるのは軍事機密と国家の威信を守ることに固執するロシア海軍上層部。この辺りの描写はまさに今ロシアによるウクライナ侵略の報道の背景にあるものと全く同じ者。幾重にも重なるドラマに様々な心情をガッツリ滲ませる作風は『偽りなき者』のそれに酷似していて、冒頭にある軽快なやりとりが回収される終幕に号泣させられました。

マックス・フォン・シドーが出ているのであれっ?と思いましたが、実は2016年製作で海外での一般公開は2018年のもの。それを敢えてこの時期に配給したキノシネマに惜しみない拍手を送りたいです。

ちなみにメタリカのある曲が流れるシーンがあるのですが、その曲も何気に終盤の伏線になっています。ラーズ・ウルリッヒへの謝辞がエンドロールにあったのも見逃しませんでした。

上映館が少なく観に行きづらいですが、今まさに観るべき作品です。

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よね

4.0奥行きのある作品

2022年4月12日
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鑑賞方法:映画館

 ロシアはゴルバチョフによる改革で全体主義から民主主義へと移行したかに見えたが、実際はそうでもなかったことは、エリツィン大統領とその後継者であるプーチンの政治で明らかになった。エリツィンのチェチェン侵攻からプーチンのクリミア併合、ウクライナ侵攻と、ロシアは世界から総スカンを食らう政治を延々と続けている。

 思うに、ロシアの官僚主義は日本のそれによく似ている。事なかれ主義と責任回避が蔓延して、誰も責任を取らない。自分で決定すると責任を取らなければならないから、上司の命令を待つ。上司は上司で、その上からの命令を待つから、結局は大統領の命令ですべてが決まる。イエスマンしかいないわけだ。それに加えて日本の官僚は、既得権益の死守と利権拡大と天下り先の開発には余念がない。ロシアも同じかもしれない。
 あまり報道されないが、厚労省がワクチン接種の横並びに固執した結果、ワクチンの使用期限が切れてしまった。地方自治体の首長たちが早く接種させろと訴えたにもかかわらず、厚労省の役人は批判を恐れて訴えを却下したのだ。世田谷区の保坂区長が怒っていた。
 その後、使用期限が切れたことが明らかになると、期限が切れても大丈夫だと強弁している。賞味期限切れの食材を使った飲食店は営業停止になるのに、厚労省のミスは許されるらしい。試しに厚労省を営業停止にしたらどうか。日本の衛生保健行政はずっと円滑に進むかもしれない。

 本作品でも、ロシア軍の官僚主義が救助を妨げる。軍人は基本的に命令には絶対服従だから、官僚や政治家が素早い決断をすればいいのだが、イエスマンばかりだと、誰も決定しない。そこで大統領の決断を仰ぐことになる。
 人命が大切なのか。それとも軍人は国のために死ぬ覚悟をしているから、国家の威信を優先させるのか。二者択一のように思えるが、実はそうではない。軍人も人間だ。人命に違いはない。つまり本当の二者択一は、国家なのか、国民なのかである。
 国民が主権の国を民主主義国、国家が主権の国を国家主義国と呼ぶ。ロシアは明らかに国家主義である。ファシズムだ。何のことはない、プーチンのロシアはナチスそのものなのである。

 理科の授業で、水を張ったビーカーにろうそくを立てて火を付け、上からフラスコを被せる実験をした人もいるだろう。火が消えるとどうなるかを憶えている人がいれば、本作品の出来事に納得すると思う。
 軍人も人間だから、命の危機に際しては生き延びようとする。本作品では緊迫した状況で、生き延びるための様々な努力が描かれる。訓練どおりにはいかないし、貧乏なロシア軍は給料もろくに払えないから、訓練も足りていない。にもかかわらず北極海で演習をする。愚の骨頂だ。軍人たちをほぼ使い捨てに等しい扱いをしている。この頃から、プーチンには合理的な思考が欠如していた訳だ。

 本作品で描かれる潜水艦内部のストーリーは創作だが、息を呑むシーンの連続である。特に潜水して道具を取りに行くシーンは、観ているこちらも息が苦しくなった。潜水艦内部の様子を描く一方で、陸で帰りを待つレア・セドゥをはじめとする軍人たちの家族の物語もちゃんと用意されている。
 命令を待つだけのロシア軍の官僚、命令に従うだけの軍人たち、給料もなくて苦しい生活を送る家族、そして民間人にも容赦のない諜報組織。事故を取り巻く人間たちの様子が立体的に描かれている。奥行きのある作品だと思う。

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耶馬英彦

1.0ポンコツ揃い

2022年4月8日
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寝られる

2000年に起きた原子力潜水艦事故をもとにした話。
そしてロシア映画だけど全編英語劇。

乗艦員の結婚式から始まって程なく本題に移っていき、テンポが良さそうだと思ったけれど…ここまでは。

どこまで事実か知らないが、安っぽいアクシデントと白々しいリアクションの連続だし、まあ長いこと。
そして救助艦の件は事実ですかね?日本人の感覚では信じられないですが…。

ということで、題材が良くても演出次第でグタグタになる見本みたいに感じた。

そして、2000年の話で酒が無いとか時計との交換とか、それが1番の衝撃だったかも。

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Bacchus