「実話をもとにした話だけど、内部はフィクション。このパターンはあまり好きではないのですが・・・」潜水艦クルスクの生存者たち よしさんの映画レビュー(感想・評価)
実話をもとにした話だけど、内部はフィクション。このパターンはあまり好きではないのですが・・・
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沈没したロシア潜水艦。その乗組員の苦闘、残された家族の悲哀、そして救難に係る軍人達の苦悩を描く物語。
ソ連崩壊後の極貧に瀕していたロシアで実際に発生した、潜水艦遭難事件をモチーフにした物語。
「潜水艦映画に外れなし」の格言(?)通り、極めて私好みの作品で、良作だと感じました。
密閉された潜水艦。迫りくる海水、減り続ける酸素。死の恐怖に怯えながらも生き延びる為に奮闘する乗組員達。
潜水艦内部の話はフィクションなんでしょうが、小話をして場を和ませたり、死を覚悟して部下に話しかけ軍歌を歌うシーン等は、リアリティと感動を感じることが出来ます。
この作品の特長は、生還を待ちわびる家族、そして救助に取り組む人々を描いていることなのでしょう。
特に残された家族達の不安と憤りと動揺は、過剰な描写はなく淡々と描かれていることに、寧ろ迫力と緊迫感を感じます。
そして、救助に取り組む人々も、変に悪者にせず、各々の立場で最善を尽くそうとしていることに好感が持てました。
地味ですが一見の価値がある秀作。私的評価は4.5にしました。
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