「なかなかにドタバタ映画です」シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい! 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
なかなかにドタバタ映画です
フランス映画は退屈!と思ってる方に
ぜひご覧頂きたい本作。
もう最初からドタバタ悲喜劇のオンパレード!
こんな喧しいフランス映画は久しぶり
新作が全く評されない劇作家
借金に追われて出られる劇場がほとんどないベテラン役者
気位が高くて文句ばかり言ってる年増女優
主演俳優の息子だけどまともにセリフも言えない
文字通りでかいだけの大根役者
皮肉しか言わないベテラン役者達
どうなってしまうんだろう?
当時を再現した豪華な劇場のセットの中
ドタバタ喜劇の始まり始まり!!
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
「シラノ・ド・ベルジュラック」と言う戯曲自体は
手塚治虫の漫画のネタになったり
映画にもなってるのでざっくりと話は知ってましたが
本当は結構切ない話なんだと言うことを
この映画で初めて知りました。
昨今問題になってるいわゆる元祖ルッキズム物語ですね。
どんな差別もそれが罪深いのは、
単に差別的な扱いを受けるだけでなく
差別を受ける側は何も悪くないのに
自分を卑下する気持ちが大きくなってしまうこと。
まあ、この映画はそこを追求する映画では無く
「シラノ・ド・ベルジュラック」と言う戯曲が
どれ程愛されているかと言うお話。
エンドロールでは主人公のエドモン・ロスタンの実物の写真や
初演の主演俳優の写真やロクサーヌを演じた女優の写真。
その後も歴代シラノを演じた役者さんの写真が続き
近年になると映像の一部も流れています。
ところどころに出てくるカフェの黒人店主が
含蓄のあるとてもいい味出してます。
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