「原作のデンマーク版が観たくなりました」秘密への招待状 ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)
原作のデンマーク版が観たくなりました
ストーリーと演技派女優2人のダブル主演に惹かれて鑑賞したのですが、ちょっとストーリーに無理があったかな・・・。
この映画は2006年のデンマーク映画のリメイクとのことで、あらためてそちらのあらすじを読んでみると、こちらのほうが自然です。
18歳で予期せぬ妊娠をしてしまい養子に出したけれど、やっぱり手元に置いておきたくなって取り戻す、というのは母親ならあるだろうなと思うのですが、父親でもそんなことが実際あったりするのかなぁ。
ハリウッド映画はきらびやかな現実離れした生活や成功を描きがちですが、ここまで極端に成功者に設定する必要があるのか、デンマーク版の方が現実味があるのではないかなと想像します。日本の小市民なので、リアリティが感じられなかったな。。
また2006年ならともかく、直接会わずともネット会議で済んでしまう2021年のこの時代に、ジュリアン・ムーア扮する女性社長が多額の寄付を条件に、孤児院の経営者扮するミシェル・ウィリアムズをNYまで呼び出し、スイートルームに連泊させる必然性もよくわからなかったです。
あとミシェル・ウィリアムは表情が硬くて、インドの孤児たちのために身を粉にして働いている感じとか、孤児たちへの慈愛とかが表現できていないような感じがしました。
なんだか文句ばかりになってしまいましたが・・・。
でもこのストーリーには魅力があるし、もっとなんとかならなかったのかぁという心残りな感じがします。
娘役のアビー・クインは、母親役と似ても似つかない容姿で設定に無理があったけれど、演技がよかったです。
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