「象はパオーン」GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
象はパオーン
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公用語は英語とスワヒリ語のケニア共和国。普段使ってる言葉はスワヒリ語だが、小学校でも英語の授業がある。算数の授業では4×2はわかるのに4×3がわからないゴゴ。昼寝の時間もあるのが何となく嬉しいような・・・そして同じ学校の生徒たちには物語を語って聞かせるのだった。目が悪いために一番前の席に座ってたけど、背が高いから後ろの生徒が可哀想にも思えた。
ユニークな設定だけに笑える部分も多いけど、ゴゴの信念は素晴らしいと感じた。20世紀中頃まで、女子は学校に行かなくてもいいと言われていたケニア。日本だって似たような考えもあったし、今でも世界には1億3千万人の女子が教育を受けられていない現実。それを純粋に「知恵は財産」とはっきり言えるゴゴの気持ちが伝わってくる。
目も悪くなり、耳も遠いし、足も痛くなる。そんな状況でも純粋に勉強したいと思い続けてきた94歳の女性。校長には女子のための寄宿舎を建てることを進言し、それを実現させるというエピソードも驚くべきところです。そして、マサイ族の学校との交流旅行。女性の地位向上のみならず、他民族と仲良くすることも彼女の願いの一つだったのだ。
さすがに試験は難しい。かけ算とか低学年でやってたのに、試験ではいきなり体積を求めるような問題。難しいやろ・・・
おばあちゃんの知恵袋。これがあるから児童たちからも愛され、戻ってきてほしいと懇願されるゴゴ。なんとも愛おしい話だ。とにかく、世界中の子どもたちが均等に教育を受けられることを願う。
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