劇場公開日 2020年12月25日

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「教育の大切さ伝える」GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5教育の大切さ伝える

2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

孫は22人、ひ孫が52人もいる94歳のおばあちゃんがひ孫と一緒に小学校に通う。幼い頃に教育を受けられなかった彼女は、ひ孫たちに教育の大切を伝えるために自らが実践することにする。耳も遠いし目も悪くなっている。試験もなかなかパスできない。しかし、彼女は、学べることの喜びを噛み締めつつ、諦めなずに勉学に励む。ゴゴは新しい寄宿舎の設立を熱心に働きかけもする。「勉強して世界が広がるとワクワクする」と彼女は言う。
ゴゴがとにかくチャーミングで楽しい気分になれる。制服がすごく似合っていてなんかほっこりする。94歳になっても人は前向きに生きられるし、新しいことを学んでいけるのだと勇気を貰える。教育の大切と一緒に人生には遅すぎることなんて何もないんだと教えてくれる。明確なメッセージをわかりやすく届けてくれる素敵なドキュメンタリーだ。
世界はますます複雑になっていく。教育の格差はそのまま経済の格差につながるし、豊かな人生をおくれるかどうかにも直結するだろう。世界のどこでも教育問題は存在している。

杉本穂高