「コメディー?ファンタジー?」ストレイ・ドッグ しんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディー?ファンタジー?
特殊メイクで名演を見せた「モンスター」のシャーリーズ・セロン「チャーチル」のゲイーリー・オールドマンはその作品のストーリーの秀逸さとの相乗効果もあり高評価を得た。しかし老け&ブサイクメイクしただけで名演技等と持ち上げるのはいかがなものか?そう確信させる位この映画は破綻している。
先ず潜入捜査先がやたらセコい。ただのヒッピー集団である。司法当局がどの様にこの若者たちを凶悪犯罪組織と特定したのだろう?そしてなぜ潜入捜査?ヘタこいたら捜査員は殺されてしまうのに。実際、リーダーのふと思い付いた悪ふざけで捜査員が死にかけた。
で、銀行強盗、犠牲者はたったの二人。ただその内の一人が主人公の恋人&子供の父親だったから面倒くさい事になる。でもそのトラウマを17年も引きずる刑事をロス警察は長年勤務させる事が出来るのか?別にその犯人たちを捜査し続けている訳でもないし。
リーダー格から挑発的な手紙が来る。彼はどうやって女刑事を特定できた?なら潜入捜査員の情報管理が激甘。なぜわざわざそんな愚策をする?
ちょっと捜査したら犯人協力者たちがぞろぞろ出現、そいつらはペラペラ喋る喋る。手コキシーンではオッパイも見せてくれないし。
街中の銃撃戦で捜査側がショットガンってありえねーし。一般人が巻き添え食うでしょう。
作品の構成が過去と現在を行ったり来たりする。これってストーリーが穴だらけだから監督若しくはエディターの苦肉の策?
舞台がロスなのに全然生かしきれてない。フィリップ・マーロウに謝れ!
ダメダメな犯人に対するダメダメな刑事の個人的な復讐劇を見せられただけ。
冒頭シーンとラストシーンの絡み以外見るもの無しです。強いて言えば出落ち的なニコールの特殊メイクでしょうか?
本当に女性版フィルム・ノワールの激熱作品?