劇場公開日 2020年8月7日

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「過去との向き合いかた」ジョーンの秘密 マッターホルン2さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0過去との向き合いかた

2021年7月25日
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五十年近く前の罪を告発する国。
日本では過去は過去として、なんとなくうやむやにすることが当たり前のように扱われる印象。それは、善きにつけ悪きにつけで、すべてが忘却の彼方へ。一方、ヨーロッパは、特にナチス問題や、コミュニズムのことは、今も当たり前のように議論されるし、領土問題も過去から現在まで繋がっているから当たり前と言えばそうなんだけど、やはり、石の文化と紙と木、式年遷宮の違いが、過去との向き合いかたに表れてくるのかな。

本作は、過去と現在の切り替わりが分かりやすくて、個人の問題、国家間の問題、そしてその時代感というのが鮮明に描かれていて、分かりやすくてすごく面白い。ジョーンのいうように、あの頃のことは今の人にはなかなかわからないのだろうな。

マッターホルン2