ANNA アナのレビュー・感想・評価
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お得意様への優良商品
題材が「冷戦期でCIAだのKGBだの」の映画やったけど、単純な勧善懲悪ではなかった。この手のテーマで"米国作品"やと、大抵「米国=正義、ソ連=悪」みたいな、"結末丸分かり"のベタな公式に終始するけど、この映画はそういう「政治的しがらみ」からの解放がテーマ。ので、最後まで楽しんで観れた。
ただ、こういう筋の運び方やと、「ラストは"主人公の自立か、死ぬか"以外のオチはなくなるかな」的な部分はあり。まあ、でも全然問題なかったけど。
闘う美女の映画は、リュック・ベッソンのお家芸で「何度目やねん?」やけど、これは彼の「固定ファンを満足させるテーマ」として、しゃあない部分あるのかな感。ただ、今作は「現在の結果を観せてから、過去に遡ってタネ明かし」したりと、脚本的に凝っており、それまでの同系統のベッソン作品にはなかった、「要素」が加味されててて、単純な縮小再生産ではなかった。
ツッコミどころは、他のソ連内のシーンでは、ロシア語使ってるのに、「何でKGBの共通語が英語やねん」かな。後、まだソ連時代の話やのに、えらい最近っぽいノートPCとか、USBっぽいのが登場する点。レーニンの肖像画が壁にかかってるシーンがあったが、彼も下にある"最新の資本制商品"を見て、「なんじゃこりゃ」と、絵の中から出てきそうになったろう。
単純に面白い
リュックベッソンの女スパイ物と言えばニキータの印象が強かったので、アレックスとアナがいい感じの関係になった時は「あれ?」と既視感を感じましたが、終わってみると単純にエンターテイメントとして面白かったです。アクションがかっこよかった。
アナによるKGB長官の殺害などの、観客にとって意外な展開があった時には時間軸が数ヶ月〜数年巻き戻ってことの顛末を明かす演出も、そこそこ親切な作りをしていて、特にオルガが思わせぶりな仕草をするので特に混乱するということもなくて良かったです。
僕が最近映画を見始めてなかなか他の映画を見れてないので、他の人が言うような「使い古された展開」という感覚を抱かなかったのも楽しめた要因だと思います。
得意分野に戻り快打。
リュック・ベッソン、得意分野に戻り快打。
手際の良い泣き虫な女殺し屋。
米国内の裏切りを驚異とする今でなく、ミスせず非情らしきソ連を敵とした時代のスパイものはイイ。
モデル歩きと拳銃の相性良し。
米製山田五十鈴のヘレン・ミレンはトッツィー化。
ネタバレ
実は…
ネタバレの応酬がスゴいな!
なんやかんやでおもしろかった。
吹替で良かった(何のこっちゃ分からんようなる)💧
最後…何で 『クソ女』ゆうたんやろ?
巻き戻して聞いたら…
あ! 録音してたのね!
手品のようなスパイアクション
『ANNA』鑑賞。
*主演*
サッシャ・ルス
*感想*
リュック・ベッソンの映画は、個人的に合わない作品が多くて、もう見ないと断言しちゃいましたが、噂によるとこの作品はどんでん返し系らしく、気になってしまったので鑑賞しました。
クソな人生を歩んできたアナと、CIAとKGBが絡み合い、過去と現在が交互に進行して、二転三転するので混乱しましたが、面白かった!
エロいシーンが数ヶ所あったりして、思わず苦笑いw
でも、アクションシーンのキレが良くて、アナがめちゃめちゃカッコ良かったですし、敵に対して容赦が無かったな~w
キャストはヘレン・ミレンとルーク・エヴァンスしか知りません←ごめんなさいw
どんでん返しの衝撃度は、やや驚き。
「あれ?」「あれれ?」「あらら!?」ってなりましたw
まるで手品のようなスパイアクションでした。(^^)
希薄なヒロイン
主人公をつとめる女優が、薄い気がする。モデルとしては、なんの文句もない、しなやかな銀髪美女だが、ひっかかるところがない。端正だけれど目を離すとすぐに顔を忘れる。
Sasha Lussのせいではないけれど、そのミスキャスト感をひきずられた。
雑感に過ぎないが、ベッソンは、もっとクセっぽい人を選ぶような気がしていた。
アークエットもポートマンもヨハンソンもデルヴィーニュも、クセっぽい──とはニュアンスが異なるけれど、画のなかで、しっかりとした濃さを主張できるヒロインだった。
その「濃さ」が、ANNAにはほぼない。かなりの違和だった。なぜこのひとが──という印象が、消えなかった。
とはいえ、アクションに入ると、かんぜんに観る者を掌握できる。
それを見ていたら、もしかすると薄いキャラクタライズの女性が、ギラギラの激しさでアクションをしたら、面白い絵になるかもしれない──とベッソンは踏んだんじゃなかろうか、と思った。──なっていた。
信者の多いベッソンだが、ベッソン好きには二極化がある──と個人的には思っている。
ベッソンといえばレオン、はメジャーで、おそらく大多数がそうであろうと思うが、ベッソンといえばグランブルー──のひとも少なくないと思う。わたしも後者である。
経年のあいだに、ベッソンは、アクションのじょうずな監督──という世評になっているように思われる。
韓国ノワールが台頭したこともあって、余計ごっちゃになった。
だけど先達はベッソンだったし、もともとベッソンの真価はノワールなアクションじゃなかった。
非情で釣る監督ではなくて、がんらいペーソスを描くひとだった。
ロートルがベッソンを愛する理由は、レオンやグランブルーの、やるせない哀感──だと思われる。
個人的には、すごく好きな監督というわけ──でもないのだが、ロートルがベッソンの新作に希求してやまないのは、かっこいいアクションとかではなくて、レオンやグランブルーの哀感──ではなかろうか。
けっきょく、ルーシーやアナを見て、ロートルはつぶやく。「いやだからベッソンさん、これでなくて(いや、これもわるくはないんだけれど)レオンとかグランブルーみたいなやつ見たいんですよ」と。
わたしもそうだった。が、楽しめた。
ロートル「昔からの愛好家、長い間のファン」
アクション好きだからって理由で見に行った。あとポスターに釣られて。...
アクション好きだからって理由で見に行った。あとポスターに釣られて。
とにかくギャップがよかった。
暗殺者の顔とモデルの顔、スパイだからそうみえるかもしれないが、取り調べ時の顔の表情はベリーキュート!
暗殺シーンもシリアスにじっくりいくシーンだったり、バスバスとテンポよくやってしまうシーンだったり、それに合わせた音楽のノリもとてもマッチしていると思う。
衣装も色々あり、着ている女優さんもモデルということでスタイリッシュで見応えあると思う。
KGB側なのかCIA側なのかわからなくなって、今どっちなんだろうっていう困惑ドキドキ感が良い。
オルガ(ヘレンミレン)が良き上司役で、最後にアナに投げつける台詞も強烈!(笑)
サッシャルスのアクションをもっと見てみたい。
時系列が色々と入れ替わりその都度ネタバラシがされ、最後の最後まで興...
時系列が色々と入れ替わりその都度ネタバラシがされ、最後の最後まで興味が尽きることはない。最後にCIA とKGBの超接近は緊張感がある。
女性スパイ物は色々見たが、これが一番好き。
女スパイアクションの典型
こういうスパイアクション映画は、最後の展開が大事だが、この作品のクライマックスは、個人的には好きです。
若干、強引なところはありますが、楽しめた作品でした。
う〜ん
待ってました、と言いたいとこですが、ヴァレリアンで見いだしたヒロイン抜擢みたいですがそれなら単純にヒロインはカーラ・デルヴィーニュにして欲しかったかな。リアルLGBTだしうってつけ、ベッソンの好みではなかったんですね...綺麗で可愛いカーラ嬢なのに笑。は、さておき物語と展開はさすがのリュック・ベッソン!飽きさせません!
ですが...各エピソード最終時に途切れて、何ヶ月前って展開使い過ぎ!!ニキータの焼き直しって言われるのを恐れた演出でしょーけど素直に物語が入って来ません!
これじゃあブツ切りでっせ😃
アナの仕事である人殺しをポップなBGMで流して描くのも今どきを考えたらどうかなですけど、敢えて挑戦してそうしたのでなくこれまで通りなひとつの演出ですって言う感じだし、衰えた..んですかね。
時間を遡るのはタランティーノのパルプフィクションやガイ・リッチーが流行らせたテクで古いし、しかも彼等は今回みたいな物語進行の辻褄合わせでなく、各エピソードの登場人物に焦点を当てたちょっと前こんなことあったのよ...あっそういうこと!
って合点がいったので違和感無かったけどこの作品は、また遡るのかよ!なんでちょっとどうかと思います、残念、次回作に期待です。
KGB vs CIA
KGBにてスパイ(秘密工作員)になった女性の物語。
ここ数年女性スパイ映画は多い。レッド・スパローやアトミック・ブロンドなど女性スパイ映画はあったが、人気の火付け役はやはりリュック・ベッソン監督のニキータだろう。
彼が再び秘密工作員ものを作ってくれた事は、ニキータ&レオン好きの私とすれば大万歳である。
主人公にジェニファー・ローレンスやシャーリーズ・セロン等有名女優を使わず、サッシャ・ルスと言う若手女優を採用。周りに個性溢れる役者を配置した人物相関図はリュック・ベッソンらしさ有り。
周りを取り囲む俳優の1人、ヘレン・ミレンに関しては今回また違う魅力を醸し出す女性を演じてくれた。
KGBとCIAの間に挟まれる主人公アナだが、ストーリーは似たり寄ったりしてしまうのはしょうがない。
見所はやはりアクションシーン。彼女の行動がスマート過ぎて淡白に感じる部分もあるかも知れないが、物量とリュック・ベッソンらしい銃の持ち方&扱い方で観る者を楽しませてくれる。
私個人とすればレッド・スパローやアトミック・ブロンドよりテンポも良く好きな内容でしたのでこの評価。
リュック・ベッソンという人
最初に見た彼の作品は『グランブルー』だっただろうか
海はどこまでも美しくジャン・レノを世界に知らしめた作品
てっきり彼はこのような作品を沢山作るのだろうな〜と思ったものです
ところが二年後に『ニキータ』ですよ皆さん
そして『レオン』、もう『グランブルー』的自然の美しさ的な作品イメージを抱いていた気持ちなどどこ吹く風なのです
監督、脚本などなどアクションが多いですよね
『グランブルー』のような作品を私はずっと待っているのですけどね
そう言えば彼はSF作品もありますよね
本当はそっちの方が大好きなのかもな〜と何となく思いますがどうなんでしょうね
さてこの『アナ』
ニキータと一緒じゃーんという先入観は誰だって持つでしょ
当然監督だってスタッフだってみんなが思ったはず
そのつもりで見たって全然かまいません
当然ニキータを乗り越えてさらにさらに上をいく作品に仕上がってますからね
サッシャ・ルスの美脚
いやぁ、久々にいい映画観たわ。リュックベッソンは女が主人公のアクション映画撮らせたら天下一品だね。主役のロシア人元モデル、サッシャ・ルスの存在感といったら。抜群のスタイルとキレのあるアクション。パッと見は美人じゃないけど、だからこそどんなメイクやカツラにも似合ってスパイとしての説得力が増す。ミステリアスで色っぽいよ。
このヨーロッパテイストの映画にKGBの役でルーク・エヴァンスが出てきた時は、あれ、ハリウッド大作みたいにならないかな、大丈夫かな、って思ったけど、役作りで太って無精髭が生えてたこともあり、ザ ・騙される男の役がだんだん板について観えた。
義足の敏腕上司ヘレンミレンも凄みのある演技でよかったなぁ。女同士の絆みたいなものが、垣間見れたのも素敵。
白眉は、アナがKGB局長を殺した後に、ガーターの美脚を披露しながら、ロシア軍人たちをバッタバッタと倒していくところ。最高にカッコよくそそられた!
アクロバティックセックス!
比較するのはアレですが、ハーレイクインと見比べてみると激しいはずなのに大人しい作品のように思えました。
アクションが女性らしいしなやかな動きが魅力的です。お色気シーンもかなり多めですが、セックスの動きがあまりにも躍動的で笑えてきました。
ラストで犠牲になったアナの彼女が不憫だなと思いました。協力する形として頭脳と武力の共闘が見たかったです。
賢い女がアホな男達を殺しまくる話
主人公の女優さんが最高。
綺麗で知的でチャーミング。娯楽映画とは斯くあるべし。流石、女好きリュックベッソン、という感じ。
ストーリーもいい意味で軽くて、痛快。
時系列戻して、実はこうでしたってのは、後出しジャンケン感あって好きじゃないけど、そこが大事な映画でもないので気にならなかったです。
簡単に骨抜きにされたCIAと、カッコつけて人生を説いたくせにやっぱり抱いちゃうKGBが公園で出会うシーンは最高。
何重にも気まずい空気が洒落てる。
男ってホント馬鹿。
僕的には、後半で殺されるKGBのお偉いさんがリュックベッソン本人だと、さらに良かったと思います。
女を利用するクズは死ねという感じがより出るので。
KGBもCIAも手玉で二股
リュック・ベッソンです。女子の名前がタイトルです。スパイと言うより暗殺者です。美人さんです。今度はロシアです、KGBです、寝返ります。
なんて言う事前情報からの期待値ドンピシャのアクションだった。武器はハンドガン・オンリー。カーチェイスはモスクワ?コレが細切れだったのが唯一の不満点ですかね。
サッシャ・ルスの美しさには見惚れます。が、不思議とドキドキ感は低目。またまたアレクサンドル・ペトロフですが、今度はダメ男役です。KGBとCIAが衝突しますが、イマイチ緊張感有りません。3か月前、6か月前のネタばらしがコンフィデンスマンを思いださせてくれるのもマイナス。
あれです。最初の5分間が緊迫感あり過ぎたんだと思う。
もう、ぶっちゃけて言うとですね、おバカでも良いので、派手さが欲しかった。KGB本部潜入で長官殺害って言う時点で、かなりのもんなんだから。開き直ってガバガバ行っても。いや、行ってたか?うん、もう一声!
ベッソン好きとしての安心感
そうそう。うんうん。
そんな感じでした。チャレンジングなのも嫌いじゃないけれど、たまにはやはり得意なものをストレートに欲しいものです。
それでもセルフオマージュみたいな作りになっているので、ストーリーに関係なく既視感に引っ張られ無駄にドキドキしたりしましたが…(笑)。
ベッソンは概ね好きだけれども、特に「subway」と「アンジェラ」が好きな自分にはすんなりはまり込めた作品でした。女性スパイものとして、「アトミックブロンド」や「レッドスパロー」と並べて鑑賞しても楽しいかも知れませんね。
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