「ひとりになる時間がなくて、充電できてないの」ANNA アナ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ひとりになる時間がなくて、充電できてないの
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映画「ANNA アナ」(リュック・ベッソン監督)から。
ヒロインのアクションだけでも、手に汗握るスリルとスピード感、
さらに、緻密な脚本に裏打ちされた、どんでん返しのストーリー、
久しぶりに、頭の中がスッキリした。(汗)
あれっ、KGBの諜報部員?、CIAの諜報部員?と私たちを惑わせて、
次第に、どちらからも、仲間にしたい存在でもあり、
恐れられる存在となったヒロインの活躍が眩しかった。
いろいろな場面で、判断を迫られることになるが、
「『分かれ道』も『選択肢』も聞こえはいいけど、
結局はクソみたいな生活が待っているだけ・・」と投げ捨てる台詞、
かっこよかったなぁ。
24時間、365日、KGB・CIAに行動を監視されている主人公・アナは、
息を抜く暇もない。絶えず、プレッシャーと戦っている。
そんな彼女が、ボソッと漏らしたセリフが、私には引っかかった。
たしか彼女の元気のない様子を心配し「どうしたの?」と問いかけられ、
「 ひとりになる時間がなくて、充電できてないの」と答えた。
明晰な頭脳と抜群の身体能力を持った彼女が、
心身ともに充電する方法は、ひとりになること。
朝から晩まで、人に会っている仕事をする人は、思い当たるだろう。
意識して「ひとりになる時間」を持つことは、
心身の疲れをとり、空きスペースに気力を充電していく大切な作業。
また一つ、映画からいいことを教わったなぁ。
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