「定番のベッソン節ですが思わぬ拾いモノ感がある作品です♪」ANNA アナ マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
定番のベッソン節ですが思わぬ拾いモノ感がある作品です♪
都内の映画館もコロナ対策で椅子の距離を取っての営業や時短営業といろんな試みがありますが、今週末からは殆どの映画館で営業を開始。
まだまだ新作の手配が滞る中での新作でなんとなく気になったので、そんなにハードルを上げずに観賞しましたw
そんなにハードルを上げなかった理由は監督がリュック・ベッソンで戦うヒロイン物だからw
だって、リュック・ベッソンのオハコで正直目新しさは全然無い。
設定自体はかなりのオールドスタイルな感じで「ニキータ」とか「アサシン」とかを見ていたら"また、それかよ!懲りないと言うか飽きないなぁ~と思っちゃうw
でも、リュック・ベッソンの十八番のジャンルだから、安心マークはある程度保証されてるとも思えるので、そんなに期待せずに観た訳ですよw
で、感想はと言うと、結構面白かったw
もう、やってる事はニキータとおんなじでそこにいろんな要素を入れてるだけでベタと言えばベタなリュック・ベッソンらしい作品と言えばそうなんですが、普通に面白い。
そんなに小難しくなく、中盤辺りからのアッと言う展開になるし、時間軸がある程度遡るのもそんなにややこしくはない。
個人的にはリュック・ベッソン作品の中ではワースト3に入る「ルーシー」よりも全然良いw
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、アッと言う展開も期待値を上げすぎると"な~んだ"と言うぐらいのモノでむっちゃくちゃ目新しい仕掛けでも無い。
でも、テンポも良くて、スタイリッシュな部分は良いリュック・ベッソンが出ていて好きなんですよね~。
運命に翻弄されながらも運命を手玉に取って、自分自身の運命を切り開くのは観ていても痛快。
アクションはまんまベッソン節が炸裂で以前よりも些か悪ノリ加減が過ぎる感じがしなくもないw
なんせ、主人公のアナがこれでもか~これでもかとばかしにドッカンドッカン敵を倒していく。
"えっ?その数でも勝っちゃう? ちょっと無理があり過ぎるんじゃね?"と思うぐらい。
このアナの無双っぷりに観ている途中から、迷作「コマンドー」でカービー将軍がメイトリクスの戦いに際して「第三次大戦だよ」と言ったセリフを思い出したくらいw
それぐらいにアナが向かうところ敵無し状態なんですが、それでもさほど嫌みには感じないんですよね。
理由の1つはかなりスタイリッシュに展開する事でテンポが良いんですよね。
ただ、アナがサイボーグの如く無表情かつ無機質に敵を倒していきますが、それを克服する様な描写が無いんでちょっと残念。
いろんな事に思い悩むアナの人間性がもう少し垣間見えたら、令和時代のニキータになりえるんじゃね?と思えなくもないw
アナ役のサッシャ・ルスは美人さんでスタイルも良く、カッコいいんですが、時折そんなに可愛くない時もあるw
KGBのアナのパートナーのアレクセイ役のルーク・エバンスは安定感あり。
オルガ役のヘレン・ミレンは謎がありそうであんまり無くて、ちょっと中途半端な感じ。「アベンジャーズ」のニック・フューリーの小粒な感じでしょうかw
個人的にはタイトルロゴとエンドロールの色合いがカッコ良くて好き♪ やたらめったらと長いエンドロールが多い中、程好くサクッと終わるのも良い。
とにかく、そんなにハードルを上げずに観ると思わぬ拾いモノ的なスマッシュヒット的な作品ですが、物凄い目新しさは無いので、久し振りに映画館での映画観賞と合わせて楽しむのが良いかとw
金曜の夜の観賞でしたが、人も少なかったのでコロナの影響はさほど気になりませんでしたが、あまりにも人が少なかったので何処か寂しい。
とりあえず、スタンダードなリュック・ベッソンアクションを楽しむぐらいが吉ですが、まあまあオススメですw