「終わり方だけ」グッバイ、リチャード! バステトさんの映画レビュー(感想・評価)
終わり方だけ
終わり以外ずーっと
ジョークを交えてテンポ良く、
病気や不倫とか、ショッキングなことも
笑い飛ばせるような感じで突き進んでいて
もはや気持ちいいくらいだった。
リチャードの姿にこっちも勇気が湧いたり
スッキリしていたのに
ラストだけ、なんとも気持ちよくないぜ〜!
やめてくれ〜〜
ずーっとそれまで笑えてたけど、
ラストだけ笑えね〜よ〜〜!!
これまでの感じで行くと、最後も救いある
勇気を与えるストーリーに、
いっそしてしまえばよかったのに!
なんと暗い、コメントしづらい、
オススメしづらい映画にしてしまったのさ!
ハッピーエンドにすると、チープになっちゃう感じがしたのかな。
はいはいお決まりのやつね!ってなるのが嫌だったのかな。
私としては、
こんな破天荒なことをやっちゃう人だからこそ、
どんな死に方を選ぶのか、そこにオリジナリティーを見せてほしかった。
自死は、誰でもできる、といえばとても語弊があるけれど
「その選択しちゃったのね」と
なっちゃう気がするんだよな。
現実でも、物語だとしても。
「残念」で、終わらせていいんかい?
せっかく、ジョニーデップ演じるリチャードが
いろいろやっちゃうけど
なんだかんだ憎めない人だよね ってのを
約90分でせっかく築いてきたのに、
その終わり方は、あの役がもったいないって
思っちゃったんだよなあ。
「だよね!」
「リチャードは、そういう死に方するよね!さすがだね!」というのを
見せてほしかったんじゃないかな、私。
ジョニデの演技も良かったからこそ。
こういうジョニデの役もいいね〜と思ってたからこそ。
ラストも「いいね」と言わせて欲しかったのさ。
と、一視聴者の戯言でした。
作り手には作り手の思惑やこだわりがあるのだ。