「人種差別や格差社会に対する憤りがあった」ルース・エドガー エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
人種差別や格差社会に対する憤りがあった
主人公の高校生ルースはアフリカの北朝鮮とも言われる戦火のエリトリアに生まれ、幼い時にアメリカへ逃れ、医師夫婦の養子となった。
高校を代表する優等生となった彼の中に鬱積した教師や学校に対する思いが悪意ある計画を生んだ。教師や親との心理戦をドキドキしながら見守った。
ここに過ちを犯す二人の女性がいた。ルークを疑い対峙する教師(オクタビア・スペンサー)、迷いながらもルークを守ろうとする養母(ナオミ・ワッツ)。強く正しい女性像をも演じる名優たちだからこそ、このダメダメぶりも府に落ちたのだろう。
この作品にはブラックやイエローに対する差別や格差社会に対するどうしようもない憤りがあった。鈍い感触が残った。
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