「濃い内容」ルース・エドガー future-walkerさんの映画レビュー(感想・評価)
濃い内容
ルース エドガーは、なかなか濃い映画でしたね。
表現的にはサスペンス的な部分が濃いのですが、真髄は人種差別の日常の現実をえぐり出してまして、どちらかというと、典型的な差別者と被差別者の間の差別ではなく、虐げられ続けた被差別者(この映画では黒人)の中で卑屈化してしまった被差別意識が、被差別者同士での差別を産んでいく構図が、なんともリアルでエグい感じでした。監督も黒人監督ですので、その辺りは非常にリアルでした。
ただ、最後までは重厚なサスペンスとドラマ、演技がよかったのですが、最後の最後がちょっとわかりにくすぎて、人によってはなんだこれ?ということになる人多そうです。
サスペンス調で描いてきてるので、きちんと事件の解明の落ちがないと納得いかないのではないかと。
ドラマを重点にしての描き方であれば、その終わりでもいいのかなとは思いますが。
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