「胸糞悪い」SKIN スキン とくこさんの映画レビュー(感想・評価)
胸糞悪い
こういう団体の問題に関心がある人にはいいかもしれないが、映画としてはただただ不快なだけだった。
短編バージョンを見るだけで充分です。
長編はもっと掘り下げているのかと思いきやダラダラと要らない濡れ場が続くだけで尺稼ぎの無駄なシーンが多いと感じました。
基軸のストーリーは極悪人が好きな女性と一緒に暮らすために組織を抜けようとする話。家族を手に入れて主人公的にはハッピーエンドです。
主人公もクソ人間なので被害者目線で考えると胸糞エンドです。
主人公目線で見ても、元仲間のママと呼ばれるBBAが「あなたには指一本触れさせない 約束する」と言いながら当たり前のようにボコボコに殴られる主人公を助けようともせず私可哀想オーラを放ちながら傍観しており毒親感満載で非常に胸糞悪いです。
母性的な女性らしく振る舞うが真っ当に生きている子供に薬?を吸わせたり子供達の目の前で母親を馬鹿にしたりやっていることは最低のクズです。
こいつらは最後まで生き残ります。
私たち可哀想…みたいな切ない感じを醸し出しますが、散々他人の人権を蹂躙して殺してきた人間が自分の贔屓していた主人公に裏切られた途端哀愁を醸し出すのは、側から見ると気持ち悪いです。
おそらく贔屓でない仲間の裏切りには厳しかったのでしょう。なぜ主人公だけ許されるんだと憤る奴の方がまともに感じました。
こういうグループには強い仲間意識を持っていてほしい。お気に入りかどうかで殺す殺さないを決めるのはグループとしての信念など無くボスの独裁によって洗脳されているおバカ集団のようになってしまい、魅力が無い。
中途半端に極悪人を美化した映画。
映画にする必要が無い。
実際どの程度まで脚色されているのかはわからないが、胸糞悪いママの存在だけでもなんとかしてほしかった。