劇場公開日 2020年6月26日

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「最後には優しさがありました」SKIN スキン 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最後には優しさがありました

2022年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

レンタル屋でふと見かけ「あー、これ結局観れなかったヤツだ」と借りてきました。レンタル屋はこうゆう出会いがあるから面白いです。
「人の心は変えられる」その言葉に寄り添うように、心を求める物語。
たまげたのはこのスミだらけの主人公、「リトル・ダンサー」の彼ですよ。いや、変わるもんですね。
作品は差別主義者というクラブ、そこから抜け出せない暴力の連鎖を描いています。
シングルマザーの彼女と出会いそれまでの行いを悔い、クラブを抜け結婚し新たな出発を始める。
が、流石にそんなにそんな簡単にはいかなくて、困難だらけの道のりは見ていて辛くなってきます。
半ばからはひたすら悪い未来しか見えなくて、ずっと心が苦しくなる。
何というか手がじっとりしてくるんですね。
それでも彼は全くめげない、前だけを見て進む姿にはどこか惹かれるものがありました。
穏やかな音楽が流れているラストでさえ、どこか不安でしょうがなかったです。
最初から最後までとても重苦しい、でも最後には優しさがありました。

白波