「今までたくさんひどいことをしてきた男が、罪を償おうとする話です。」SKIN スキン yumei Mさんの映画レビュー(感想・評価)
今までたくさんひどいことをしてきた男が、罪を償おうとする話です。
怒りや憎しみが人の幸せや、豊かな人間らしさを奪っていく感じが描かれていました。
始まった瞬間からなんかやばい雰囲気しか漂っていないなあ...と思いました。
結構、観るのがつらかったです。
ホロコーストで生き延びた祖父母を持つ、ガイ・ナッティブ監督は、
「罪を償おうとしている人に、私たちは寛容さが必要」
「あなた方は彼の努力を受け入れられるか?」
というようなことをメイキング映像で言っていました。
また、「スキンヘッドの若者が社会復帰できる確率は0.1%にすぎない」とのことです。
ここでいうスキンヘッドの若者というのは、主人公のブライオンのようなネオナチクラブに所属していたり、犯罪行為を働いている若者を指すのだと考えられます。
私の意見ですが、
実際の被害者の方にはとても同情します。
ですが極端に、「許されない」とか「社会復帰はしないで」というような考え方はちょっと辛すぎる世の中だと思います。
だって、人は機械みたいに完璧じゃないし、簡単に周りに影響を受けるし...。そういう意味では最近は「親ガチャ」という言葉もできたみたいですね。
「やられたら、やり返す」では負の連鎖が続くのはもうわかりきっていることだと思います。それは特に人種差別、宗教対立や戦争においては分かりやすい例だと思います。
感情的になる話題だと思いますが、もう少し視野を広げたり、色んな背景を捉えたりすることが人の成長や、長期的に見て社会全体の豊かさみたいなものにつながると思います。
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