「長くはなっても印象変わらず、ミルクを足しても味が変わらない濃厚なコーヒーのような全長版」T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
長くはなっても印象変わらず、ミルクを足しても味が変わらない濃厚なコーヒーのような全長版
モスクワに程近い前線基地司令部に食糧補給に向かったロシア軍士官イヴシュキンは野戦病院と司令部を撤退させる陽動作戦の為たった一台残されたT-34の指揮を任される。夜明けの小さな村で待ち受けるイヴシュキンら4名の戦車乗りの前に現れたのはナチスのドイツの戦車中隊だった。
3年もの間強制収容所の捕虜となり7回の脱獄を試みたイヴシュキンに与えられた任務は戦車隊の強化を急務とするナチスの模擬演習でT-34の指揮を執ること。捕虜仲間からならず者の戦車乗りを3名選んだイヴシュキンが実弾装備のないT-34で打って出る決死の作戦に身体中の血が滾る!
・・・までは前バージョンと同じ、いやこの全長版の印象も含め何の違和感もない。26分も長くなってるはずなのに。ただ一つ大きな違いはドイツ語のセリフにロシア語の吹替音声がオーヴァーラップする、同時通訳を聞いているような演出がなくなっていること。これは前バージョンを観てる人には逆に違和感があるしラストバトルのニュアンスも変わってしまうわけですが、先の違和感がない分没入感が冒頭からあるのでこっちの方が取っつきやすいかも。もっとサプライズがあるかと期待してた分肩透かしでしたが、冗長になるのではという危惧もまた杞憂だったわけで結果オーライ、大満足でした。
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