宇宙でいちばんあかるい屋根のレビュー・感想・評価
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あたたかい気持ちになれるファンタジー
何の予備知識もなく清原果耶、桃井かおり、伊藤健太郎と言う出演者に惹かれて鑑賞しました。
ピュアな清原果耶と爽やかさ全開の伊藤健太郎は期待通り、桃井かおりの星ばあもこの映画の世界観にぴったりでした。
いろいろな事に悩みながら成長して行く女の子を演じさせたら清原果耶はピカイチです。
ただ残念なのは他の方もレビューされているけれど、セット感満載な屋上シーン。ファンタジックな作品なのでリアリティを出す必要はないのかも知れないけど、そこだけが異質なものに思えてしまいました。
吉岡くんも真紀ちゃんも年頃の娘を持つ父母役をやる年齢になったのだなぁと変な所で感慨深くなってしまいました。(笑)
美しい
とにかく映像が美しいと思いました。
それも、ほれ、綺麗だろ?と押し付けるような美しさでなく、あくまで自然体なフォトグラフのようなナチュラルな美しさです。
ロケーションの選び方も上手なのでしょう。屋上の風景や、階段の下までまっすぐ続く道の周囲にある団地の景色がとても伸びやかで美しい。
夜空の暗すぎない青に浮かぶって三日月や、裸の電球など、照明さんの力も大きいのかもしれません。
さて、映像ばかりについて語ってしまいましたが肝心なストーリーを。
すごく特別なお話ではありませんでしたが、ほろっとするよいお話です。桃井かおりを星ばあに使ったのがキモです。
俄然個性的な芝居に引き込まれました。
ファンタジー作品なので腑に落ちるとか落ちないとかはあまり気にするひつようがありません。
つばめと両親の気持ちがきちんと伝わる、よい作品です。
この世界観嫌いじゃない
桃井さん、素晴らしい。男たちの旅路から見てるけど、上手いよね。
実年齢は婆でもおかしくないのだろうけど、肌も歯もキレイで、老けメイクしてる感じです。
この大女優と渡り合った清原さん。
大きな鼻が大画面映えします。
歌声も清々しいです。
これから大活躍してください。
原作読んでないですが、説明的なセリフが少なくても、ちゃんと話の流れが入ってくるのは、脚本が良いのかな。
星空とクラゲに癒された。。。
悩みを抱えた中学生と、空を飛ぶ星ばあの不思議な物語。
父と継母の間に子供が生まれることで自分の居場所を奪われるような。
学校で元カレとの変な噂を立てられ、学校も居心地が悪く。
唯一の一人の時間を楽しむための書道教室のビルの屋上には謎の老婆が現れて。
家にも学校にも居心地が悪いってかわいそう。。。
最初は距離を取っていた星ばあ(確かにズケズケ物事言うし、空は飛ぶし怪しいわ)に心を開き、
手助けされながら成長していく姿はよかった。
ひどいことを言ってしまった継母に、生まれてくる子用の靴下をプレゼントして謝るシーン、
そして、最後の糸電話のシーン。
すごくすごく感動しました。
映像は全体的にきれいで、星空とクラゲは本当に癒されました。
なんで2005年スタート?っていう謎だったけど、
最終的にあー、こういう葛藤を乗り越えての2020年なんだな。って
実母の血を完全に継ぎましたね。
ひばりの描く水墨画、個人的に好きです。
でも、中学生の設定は少し無理を感じました。
いくら今の中学生が大人びているとはいえ・・・。
ましてや、中学で謹慎?(停学?どっちだったか忘れたけど)
伊藤健太郎さん、いろいろな映画やドラマに引っ張りだこですが、今作も安定のかっこよさでした。
親子関係に深酷な問題を抱えている観客専用の映画なのかも。
心が温まるファンタジー
とにかく清原果耶さんの泣きの演技にもらい泣きしました。
伊藤健太郎くんが好きなので楽器を弾いている手に見惚れました。
思春期の娘と父の関係がわかりやすく表現されていました。
星ばあはきっと素直な人には見えると思いました。
理想
キヨマーだって若い頃はピュアだった
2020年映画館鑑賞78作品目
原作未読
テーマはたぶん家族愛
伊藤健太郎目的
彼の目も彼の顔つきも好み
順調に売れているようで嬉しい
ときおり幻想的
くらげといえば海月姫を思い出す
主演は清原果耶
今回映画初主演らしい
彼女が清原果耶か
清原和博の娘ではない
美人なタイプではないしかわいいタイプでもないしブスかといえばそうでもない
その点では多部未華子に近いかもしれない
前髪の長さは顔のサイズにコンプレックスがあるからだろうか
岩崎宏美がそうだった
おでこを出しているときもあるので違うだろうが
坂井真紀水野美紀は出るが酒井美紀は出ないしカルーセル麻紀も水野真紀も出ない
坂井真紀がヒロインのママで継母
暴言を吐いたつばめに後日謝罪されるわけだが心温まる言葉にママは涙を流し観てるおじさんまでもらい泣き
ヒロインのパパを演じるのは吉岡秀隆
歳を重ねても不変の情けない声質と独特の表情は大好物
習字の先生を演じる山中崇がうざい
自信満々に意気揚々と筆を走らせていれば視線も話しかけるのもどうってことないんだろうけど
星ばあを演じた桃井かおりがとにかくすごかった
枯れた芝居もできる円熟味
最後に踊るシーンが良かった
ポスト樹木希林
エンドロールの歌も清原果耶
Coccoが作詞作曲プロデュース
わりと上手
あとパパが娘にビンタするのでなく手のひらを娘の頭の上に置いてなるべく優しい口調で叱るシーンは色々な意味で良かった
暖かい映画
ここ最近で観た映画の中でも、心に残った作品だった。個人的には、青くて痛くて脆い(これも素晴らしい映画だった)と少し似ている気がした。結末や、印象は全く違うが、最初主人公は同じように疎外感を抱いている。しかし、周囲の人間たちの違いで、前向きになれるか、闇に堕ちていくのかが決まるのだと思う。こちらの作品は、人間の持ち合わせている優しい暖かさのようなものを存分に感じられると思う。また忘れた頃に見返したい作品だ。
また、役者陣も素晴らしく、主演の清原果耶さんは若くして安定していて、かつ、他の女優にはできないであろう表情も心に響いた。やはり、アミューズ の俳優は演技力が高くて安心できる。桃井かおりさんも、そもそも存在自体がファンタジーで作品の雰囲気によく合っていたと思う。その他の役者さんも素晴らしい演技だったが、個人的なMVPは醍醐虎汰朗くんだと思った。あんなに細かい仕草で表現できる役者だったとは驚いた。
本当に観てよかった作品だったし、これからも多くの人に観てほしいと思う。
taste good
正直言って、予告編を観ても余り興味は湧かなかった。
じじいが観るような映画ではないと思った。
だが、たまたま空いた時間、
それを埋めるのにタイミングのいい映画、
それがこれだった。
レビューも悪くないしね。
だが、今回ばかりは直感が正しかったようだ。
大いに物足りなかった。
一見、確かに良さげだ。
おそらく、おそらくだけれど、
思春期のちょっとだけ複雑な家庭にいる少女の揺らめきを、
的確に表現しているのだろう。
だが、じじいたる私にはそこにシンパシーは持てなかった。
それを補強する役であろう星ばあの言葉も、
心に全く響かなかった。
となると、ストーリー性に乏しい本作は退屈なだけだった。
星ばあが樹木希林だったらとか思わないわけではないが、
本質はそこではあるまい。
一緒に観ていたのはじじばばばかりだったが、
彼ら、彼女らの心は動いたのだろうか。
知らんけど。
素敵な雰囲気
きっと、誰の心にも星ばあはいる。
まず、第一に主演の清原果耶さんの泣きの演技やお芝居がすんなり見れるというか
「女優清原果耶」としてではなく「つばめ」として見いってしまっていました。そのくらい自然な演技でした。流石です。
そして主人公のつばめの恋愛の年頃の悩みや複雑な家庭環境で育ち、血の繋がらない妹が誕生しようとしてきて嬉しい反面、孤独で苦しくなる気持ち、特に本当の母親に会いに行って新しい家族と仲良くしているのを見てしまって雨の中うつ向いて帰ってきてシャワーを浴びるシーンは非常に人間味が溢れていたと思います。
物語の星ばあとの出会いでつばめが成長している様はまるで親鳥に育てられているヒヨコのようでした。特に星ばあとつばめが一緒に水族館で遊んでいるシーンは見とれちゃいました。星ばあの数々の名言で頑張ろうと思って行動しているつばめは心の強い女の子だと思いました。素敵な映画でした。清原果耶さんの10月公開の「望み」も拝見させて頂きます。
子供っぽい桃井さん、大人っぽい果耶ちゃん
時間っていうのはな、もっと気持ちよく使え。
・・と、そう言うのは、言った星ばあ自身がそれを後悔しているから言えること。はたして、そうだった。星ばあはすごく後悔してた。だから、成仏できなかった。心残りを片付けたから成仏できた。つばめが見ていたものは幻なんかじゃなくて、口は悪いがとっつきやすい幽霊だったんだよ。まあ、はじめからその設定をわかりやすくしてくれてたけど。たぶん、幽霊は、心の弱い人間に近づいてくる。それってたいていおぞましい結末を迎えるのが常なんだけど、星ばあとつばめの場合は、相互補完ができる良好な関係で、この二人の出会いだからこそハッピーエンドにつながるわけ。お互い、ちょっぴり思いが伝えきれないしょっぱさを感じながらも、良かったねと声を掛けたくなるのは、星ばあは成仏できて、つばめは少し大人になったのを見届けることができたからだろう。
とにかく、清原果耶初主演、ってだけでもめでたいし、その代表作として恥ずかしくない出来でした。
桃井かおりは、このまま我が道を進めば、現在空位の「樹木希林」という稀有なキャスティング枠最有力に成り得るか。あまり融通の利かない婆さんをごり押ししちゃ、だめなんだよなあ。あの方は雑妙に力を抜いていたものな。難しいとこ。
とても丁寧に作られた良作
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