「主演の二人が絶妙!」宇宙でいちばんあかるい屋根 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
主演の二人が絶妙!
恋や家族に悩む少女が、不思議なおばあさんとの交流を通して成長する物語。正直そこまで観たいとは思わず、他に観たい作品もなかったので、軽い気持ちで鑑賞してきましたが、ファンタジックで心温まる、なかなかよい作品でした。
主演の清原果耶さんは、テレビドラマで何度か見かけたことがあり、気になる女優の一人です。その時から感じていたのは、若手ながら、女優としての貫禄さえ漂うような堂々とした演技です。本作でもその実力は遺憾なく発揮され、主人公のつばめを自然体で等身大で演じ、観る者の共感を誘います。
共演の桃井かおりさんは、久々に拝見しました。役柄とはいえ、かつての妖艶な魅力とは程遠い、おばあちゃんになってて驚きました。しかも、その図々しく、口の悪い年寄りぶりと、どこか得体の知れない雰囲気がなかなかよかったです。
この二人の交流を軸として物語は進み、つばめも星ばあも今の自分から一歩踏み出して、家族との絆を強くしていく展開に、自然と胸が熱くなります。家族であろうとなかろうと、血のつながりがあろうとなかろうと、一緒に時間を重ねることの大切さを感じました。それは、つばめと星ばあにとっても、同じことだったとだと思います。
できれば、つばめと星ばあのやりとりをもう少し見たかったし、星ばあの含蓄のある言葉をもっと聞きたかったです。
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