「屋根の下に様々な人間模様あり…」宇宙でいちばんあかるい屋根 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
屋根の下に様々な人間模様あり…
冒頭からこれはファンタジー作品なのかなと思わせる要素があり、桃井かおりさん演じる星ばあがどうにも、樹木希林さんを彷彿させました。
ピュアで透明感のある清原伽耶演じるつばめ、隣家の伊藤健太郎演じるとおるくんが、2人ともスレた感がなく、真っ直ぐな感じがとてもお似合い。
星ばあに出会ったことがきっかけで、つばめの人生は一歩も二歩も豊かになったんじゃないのかな。なぜか星ばあにはいろんなことが話せて、たくさんの勇気をもらったし、1人だったら気付かなかったことを教えてもらったんだと思う。
1番いいなって思ったのが、育ての今のお母さんがつばめのことを本当に大事に思ってることを知った時。今や父親役という吉岡秀隆と話をしてた時間がとても愛おしく感じました。自分はちゃんとこの家の屋根の下に家族として、生きてていいんだって、存在意義を認めてもらえたってことだよね。
最初から最後まで優しい時間が流れていました。家族っていろいろだし、問題もいっぱいあるかもしれないけど、気持ちを言葉にすることはやっぱり大切なのかなって考えさせられました。
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