「異様なまでの明るさで」佐々木、イン、マイマイン 雪さんの映画レビュー(感想・評価)
異様なまでの明るさで
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佐々木の死は消極的な自殺だ。夢も希望もない暮らしの中で現実を直視するのが恐ろしくて異様なほど明るく振る舞う姿が痛々しい。
赤ん坊を抱くシーンは、消えていく命と新しく生まれる命を目の当たりにした裕司が感情を溢れさせる感動の場面なのであろうが、嫌がる子供をいつまでも抱き続けているのが不自然で、こちらを泣かせようと狙っている感じがしてしまった。
誰しもの記憶の中にいるであろう、明るい笑顔のあの人も、もしかしたら人には言えない孤独を抱えていたのかもしれない。
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